豪ドル/円、上値余地を探る動き。82円台に強い上値抵抗あり。中期は弱気。
10/5、豪州準備銀行は政策金利(キャッシュレート)を市場の予想通り0.1%に据え置くことを決定しました。声明では「来年2月中旬まで週40億豪ドルの国債買い入れを継続する」「GDPは7-9月期に大幅に縮小することが予想される」「景気回復の後退は一時的なものであると予想」「RBAはインフレ率が持続的に2-3%の目標範囲内に収まるまで利上げをしない」「中銀の中心的なシナリオでは、この条件は2024年まで満たされない」など、従来の姿勢に変更はありませんでした。為替相場はこれには反応が鈍く、むしろ難航していたアメリカの債務上限枠の引き上げ交渉が12月までの暫定的な引き上げで合意したことが好感されてドル全面高となる中、豪ドルは対ドルで小じっかり、対円では上値トライの動きが強まっています。
チャートを見ると、日足は9/22に付けた78.85を直近安値として下値を切り上げています。また、81円台前半にあった上値抵抗も上抜けて、日足の形状が改善して来ましたが、82円台に一段と強い抵抗が控えており、82.50超えで終えるまでは下値リスクを残した状態です。また、80円割れで終えた場合は再び下値リスクが高くなります。日足の上値抵抗は82.00-10,82.40-50に、下値抵抗は81.20-30,80.60-70,80.10-20にあります。21日移動平均線は80.45にあり、今週の下値トライでもこれに跳ね返されており、強い下値抵抗として働いた状態ですが、120日線、200日線は双方ともに82.32に位置しており、中期トレンドは“豪ドル弱気”の流れに変わりありません。
一方直近の週足は、実体も値幅も小さい陽線引けとなり、小幅続伸となりましたが、上値を切り下げる流れからは上抜けておらず下値リスクを残した状態です。この週足の上値抵抗は82.20-30にありますが、これを上抜けて越週するか、日足が82.50超えで終えれば、日足、週足ともに形状が改善して一段の上昇に繋がり易くなります。但し、この場合でも84円台前半から厚くなる上値抵抗は簡単には上抜けそうもありません。週足ベースで見た上値抵抗は、82.20-30,83.10-20に、下値抵抗は80.50-60,80.00-10にあります。80円割れで越週した場合は下値リスクが高くなります。31週移動平均線は82.67にあり、中期トレンドは弱いままですが、62週線は80.26にあり、強い下値抵抗として働いています。
10/7現在、31週移動平均線は82.67にあり、中期トレンドは“豪ドル弱気”の流れにあるが、62週線は80.26にあり下値抵抗として働いている。
オーダー/ポジション状況
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