オーストラリア 7月失業率の予想
明朝10時30分に豪州失業率関連の指標が発表されます。
(8月18日9時00分現在)
(1)就業者数
前回6月数値は予想をやや上回りました。下図を見ると、コロナ前の2020年2月高値(赤い線)を今年3月以降は越えており、右肩上がりになっています。今回7月はマイナス予想ですが、まだコロナ後を越えています。米国よりは回復度合いが早くなっています。但し、豪州内での新型コロナウィルスの感染拡大が大きくなっており、今回予想以下になると、市場は雇用関係で先行き懸念が生じていると見做す可能性があります。
就業者数推移
(赤い線:コロナ前高値(2月)を基準に引いた線、青の矢印は7月予想)
(2)失業率
6月の結果は4.9%と、予想よりも改善しました。今年1月が6.3%でしたので、急激に低下しています。下図を見ても、2018年末〜2019年初当時の最低水準であった5%(赤い線)を下回ってきています。2012年4月に4.9%がありましたが、それと同水準でした。今回7月予想は5%予想になっていますが、仮にレンジ上限の5.2%が出ても決して悪い数値とは思えず、暫く5%を中心としたレンジで推移すれば、雇用環境としては大きな改善と思います。
下図は豪ドル・米ドルの日足チャートです。シカゴポジション295で推移していた0.7320〜0.7750レンジの豪ドル安トレンドラインの下限を抜いてきました。今回は新たにサポートA(=0.7230)から平行に上げた抵抗線B(=0.7640)で豪ドル安となっています。今日のNZ中銀金融政策で豪ドルが連れ安になりましたが、底値が0.7238迄で、まだ上記サポートを維持しています。上値は短期的な抵抗線C(=0.7370)があり、今日の米国住宅着工件数やFOMC議事要旨公表で、下限維持できれば明日の失業率までは0.7230〜0.7370で推移となりそうです。もしCを越えるとD(=0.7490)までの上値余地が広がります。逆にAを切ると0.7200、0,7160等にサポートありますが、強いサポートは0.7010〜20までありません。オセアニア通貨はかなり弱いので、下値注意が必要です。
(1豪ドル=0.7261米ドル、8月18日15時10分現在)
オーダー/ポジション状況
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