米7月鉱工業生産指数の予想
本日は、7月小売売上高の発表45分後に、7月鉱工業生産指数と同設備稼働率が発表されます。前回6月は予想をやや下回る結果になりましたが、7月は前月の改善予想になっています。
(今回予想2021年8月17日8時30分現在)
鉱工業生産とNY連銀製造業景況指数
(青の矢印が今日の発表値予想)
前回6月の鉱工業生産指数(IP)は予想をやや下回りましたが、コロナ後のIPは堅調に推移しています。上図はIPとNY連銀製造業景況指数(NY)の3ヶ月移動平均線を合わせたものです。過去のパターンはNYが上昇すると時間経過でIPが追随し、NYが下降すると時間経過でIPが下がってきます。現在は上図〇印の様にNYの拡大傾向に追随する形でIPが右肩上がりになっています。昨日発表されたNYは予想を下回る18.3(予想28.5)でしたが、上図の移動平均線ではやや下がった程度で済んでいます。まだ両者には大きな乖離幅があるので、仮にIPが月々で上げ下げがあっても、トレンドとしては右肩上がりが期待できそうです。但し、IPはまだコロナ前の水準を回復してはいません。
下図はドル円の週足チャートです。昨日のNY連銀製造業景況指数時に添付した日足チャートでは109円60銭のサポートを割り込んで終わりましたので、目先はまだドルが弱い状態を示唆しています。目先の抵抗線はこの109円60銭になります。
週足ではA(=103円70銭)のサポートに守られてドルが上昇し、今年3月にB(=104円95銭)の抵抗線を越えてからはドル上げを早めました。しかしながら、7月上旬にC(=112円20銭)を切ってからは短期的なドル安トレンドに入っています。現在はD(=110円70銭)とE(=108円50銭)でドル安の流れにいます。今週も続落の陰線を形成し始めているので、まだ下限E方向の流れになっています。今日以降の経済指標でその流れを確認するのか注目されます。尚、上値はDを越えた場合、F(=111円70銭)が上値抵抗線としてあり、これをクリアした場合にCを越えていけるかのトライになります。
(2021年8月17日12:40 1ドル=109円29銭)
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