ドル円109円台前半で小動き、地政学リスクで上値は重いか (8/17午前)

17日午前の東京市場でドル円は109円台前半での小動き。

ドル円109円台前半で小動き、地政学リスクで上値は重いか (8/17午前)

ドル円109円台前半で小動き、地政学リスクで上値は重いか

17日午前の東京市場でドル円は109円台前半での小動き。朝方109.24レベルで取引が始まったドル円は、新規材料難から午前中109.20-34の狭いレンジでのもみ合いに終始。東京時間正午現在は109.27レベルで取引されています。
日経平均株価は昨晩NYダウが過去最高値を更新した流れを継いで買い先行で始まり、上げ幅は一時200円を超えましたが、国内のコロナ感染拡大と緊急事態宣言延長報道が重石となって上げ幅を削り、結局46円高で午前の取引を終了しています。

昨晩海外市場では先週末のミシガン大消費者信頼感指数に続き、8月のNY連銀製造業景気指数も前月43.0から18.3に急低下、事前予想も大きく下回り、ドル円は長期金利の低下を伴い109円台半ばから109.11まで急落しました。その後はやや持ち直して109.30近辺で東京時間につないでいます。

テクニカルにはドル円は先週金曜からの下落局面で、一目均衡表の「雲」から転落、そのまま21日移動平均線、90日移動平均線等も下抜けて、一気にドル売り地合いが強まっています。

月初の雇用統計以降、FRB関係者の援護射撃もあって、急速に早期テーパリング実施の読みに傾いていた金融市場は、来週にジャクソンホール経済シンポジウムでのパウエル議長の講演を控えて、足元の情勢を踏まえた現実的判断を迫られ、各市場とも一旦ポジションを軽くした印象です。
この動きはある程度調整がすめば落ち着くものと思われますが、一方で米軍撤退とともにあまりにも急激にタリバンが勢力を回復し、政権奪取を実現したアフガニスタンの地政学リスクからの円買い圧力が高まっており、いずれにせよベースとしてはドル円の上値は重そうです。

ドル円109円台前半で小動き、地政学リスクで上値は重いか

ドル円日足

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