3. ニュージーランドドル週報(2021年8月第2週)

ニュージーランドドル週報(2021年8月第2週)

NZドルは対米ドルでじり安、対円では下値を切り上げる流れを維持しています。

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ニュージーランドドル週報(2021年8月第2週)

NZ/円、上値余地を探る動き。78円超えの越週で下値リスクがやや後退。

今週はNZ独自の注目材料に欠ける中で、日米欧のファンダメンタルズ格差によるドル全面高の動きが強まる展開となり、NZドルは対米ドルでじり安、対円では下値を切り上げる流れを維持しています。

チャートを見ると、日足は7/20につけた75.27を直近安値として反転、上昇に転じており、下値を切り上げる流れを維持しています。直近の日足（8/12）が78円台乗せに失敗して反落しており、上値トライに失敗していますが、78.20-30の抵抗を実体ベースで上抜けて終えた場合は日足の形状が改善して一段の上昇に繋がり易くなります。逆に76.50割れで終えた場合は日足の形状が悪化して再び下値リスクが高くなります。日足の上値抵抗は77.80-90，78.20-30に、下値抵抗は77.00-10，76.60-70，76.00-10にあります。76円割れで終えた場合は短期トレンドが変化して一段の下落リスクが生じます。21日移動平均線は76.86に位置しており、短期トレンドをサポートしていますが、120日線は77.79にあり短期的な上値抵抗として働いていますが、強い抵抗ではありません。また、200日線は76.34にあり、中期トレンドをサポートしています。

一方直近の週足は、陽線で切り返して上値余地を探る動きに繋げていますが、5月につけた80.18を基点として上値を切り下げる流れからは上抜けきれておらず、下値リスクを残した状態です。この週足の上値抵抗は77.70-80にあります。週足が78円台を回復して越週した場合は、週足の形状が改善して上値余地がもう一段拡がり易くなりますが、この場合でも昨年3月につけた59.51を基点とする中期的なサポートラインからは外れた位置で推移しており、NZ急伸にも繋がり難く、80円台は大きな壁となりそうです。逆に、77.00以下で終えた場合は下値リスクがやや高くなります。さらに、76円割れで越週した場合は、74円方向への新たな下げトレンド入りの可能性が高くなります。今週の週足ベースで見た上値抵抗は77.70-80，78.40-50に、下値抵抗は77.00-10，76.40-50，76.00-10にあります。31週移動平均線は77.32にありこれを上抜けきれておらず、下値リスクを残した状態ですが、62週線は74.13に位置しており、中期トレンドは“NZ強気”の流れを維持しています。

NZ/円、上値余地を探る動き。78円超えの越週で下値リスクがやや後退。

8/12現在、31週移動平均線は77.32にありこれを上抜けきれていないが、62週線は74.13にあり、中期トレンドは“NZ強気”の流れを維持している。

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