豪ドル/円、反発余地を探る動きが継続中。上値余地が限られる可能性にも注意。
今週はオーストラリア独自の注目材料はありませんでしたが、先週末に発表された米雇用統計が予想以上の改善を示したこと、今週発表された米消費者物価指数も高い水準を示したことから、早期テーパリング観測が台頭してドル金利も上昇、ドルは全面高の展開となっています。一方で新型コロナウィルスの感染拡大もあり、経済の先行きを楽観視できないことから、ドル急伸にも繋がっていません。こうした中で、豪ドルは対米ドルで弱含み、対円では小じっかりの展開となっています。
チャートを見ると、日足は7/20につけた79.85を直近安値として反転、上値余地を探る動きが継続中ですが、5/10につけた85.80を直近高値として上値を切り下げる流れからは上抜けておらず、短期トレンドの変化も認められません。現状は80.30〜80.50ゾーンにやや強い下値抵抗が出来ており、下値余地も限られる展開となっていますが、80.30以下で終えた場合は日足の形状が悪化して下値リスクが点灯します。さらに80円割れで終えた場合は新たな豪ドル下げトレンドに入る可能性が高くなります。日足の上値抵抗は81.40-50,81.70-80,82.20-30に、下値抵抗は80.80-90,80.50-60,80.30-40にあります。21日移動平均線は81.02にあり、若干上抜けていますが、“ダマシ”の範囲内です。また、120、200日線は83.48と81.68に位置しており、これらを上抜けきれておらず、短期トレンドは弱いままです。
一方直近の週足は、小陽線で続落を食い止めています。また、80円割れトライにも失敗して上昇に転じていますが、上昇エネルギーの強いものではないことや、短期トレンドの変化も認められないことから、上値余地を試した後の反落の可能性により警戒が必要です。82.50超えで越週した場合は短期トレンドが変化して下値リスクが若干後退しますが、84円台を回復して引けない限り、上値余地も拡がり難く、下値リスクを残します。また、日足が80円割れで終えた場合は新たな下げトレンド入りの可能性が高くなり78円方向への一段の下落に繋がり易くなります。今週の週足ベースで見た上値抵抗は81.50-60,82.50-60に、下値抵抗は80.50-60,79.50-60にあります。31週移動平均線は82.90にあり、この下に入り込んで下値リスクが高い状態ですが、62週線は79.48にあり、短期的な下値抵抗として働く可能性があります。
8/12現在、31週移動平均線は82.90に位置しており、これを下抜けて下値リスクが高い状態だが、62週線は79.48にあり、中期トレンドをサポート中。
オーダー/ポジション状況
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