豪ドル/円、短期トレンドに変化。80.00近辺に強い下値抵抗あり。
7月6日、豪州連銀は政策金利(キャッシュ・レート)を市場の予想通り0.1%に据え置きました。また、国債買い入れについても現在の期限である9月を過ぎても、11月中旬までは継続すること、買い入れ額については現行の週50億豪ドルから40億豪ドルに縮小することを発表しました。景気判断もやや強めの内容で、為替相場は発表直後に豪ドルがやや上昇しましたが、想定内の内容であったこと、米金利の急低下でリスク回避の動きが強まったことから、ドル買い、円買いとなり、豪ドルは対米ドル、対円で急落しています。
チャートを見ると、日足は金融政策発表直後に84.20近辺まで上昇したものの、上値トライに失敗して反落しています。また、83.00-10の日足の抵抗を下抜けて短期トレンドにも変化が生じています。79.60-80.00ゾーンには日足、週足ベースで見た強い下値抵抗があり、簡単には下抜けそうもありませんが、短期トレンドが変化して日が浅いため、反発余地も限られる展開が予想されます。短期レンドは83.50超えで終えない限り、下値リスクがより高い状態です。またこれを達成した場合でも84.70超えに実体を戻すまでは下値リスクを残します。日足の上値抵抗は、82.10-20,82.70-80,83.30-40に、下値抵抗は80.70-80,80.00-10,79.60-70にあります。21日、120日移動平均線は83.59と83.47に位置しており、これを大きく下抜けて短期トレンドは“豪ドル弱気”に変化しています。また、200日線は80.91にありますが、チャート上では強い下値抵抗ポイントではなく、一旦すり抜けてもおかしくありません。
一方直近の週足は、タクリ足の陰線となり、下げ渋りの形で越週しましたが、85.80を基点として上値を切り下げる流れからは上抜けられずに越週しました。今週は週初の寄り付き水準を高値として下落傾向を強めており82円台も割り込んでいます。このまま82円を回復できずに越週した場合は、80円方向への一段の下落リスクが生じます。週足の上値抵抗は82.50-60,83.00-10,83.60-70に、下値抵抗は80.00-10,79.60-70にあります。全て下抜けて越週した場合は78円方向への一段の下落リスクが生じます。31週移動平均線は82.56にあり、これを下抜けて短期トレンドに変化が生じています。また、62週線は78.68にあり、強い下値抵抗として働く可能性が高いと見ますが、78円割れで越週した場合は新たな下落リスクが点灯します。
7/8現在、31週週移動平均線は82.56に位置しており、これを下抜けて下値リスクが点灯中。62週線は78.68にあり、中期トレンドをサポートする可能性を残している。
オーダー/ポジション状況
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