ニュージーランドドル週報(2021年7月第2週)

NZドルは対米ドル、対円で急落しています。

ニュージーランドドル週報(2021年7月第2週)

NZ/円、短期トレンドに変化。76円割れの越週で一段の下落リスクが点灯。

今週はNZの注目される経済指標の発表はありませんでしたが、発表された米経済指標(ISM非製造業景況指数、新規失業保険申請件数など)が予想より悪かったこと、7/7に公表されたFOMCの議事録(6/15-16日開催分)で、FRBが金融緩和縮小に慎重な姿勢であることが確認されたこと、さらには米欧の変異ウィルス感染者数が拡大傾向にある中で、日本が第4次の緊急事態宣言を発令したことから、世界経済の先行きに不透明感が拡がり、米国10年債利回りが一時1.25%まで急低下、これを受けてリスク回避的な動きが強まり、ドル買い、円買いが強まり、NZドルは対米ドル、対円で急落しています。

チャートを見ると、日足は5/27に付けた80.18を基点として上値を切り下げています。また、7/6の日足が78円台乗せに失敗して陰線引けとなり、さらに直近の陰線(7/8)が6/30に付けた77.07の安値も下抜けており、短期トレンドに変化が生じています。76.00-10,75.60-70には強い下値抵抗がありますが、これらに跳ね返された場合でも、トレンドが変化して日が浅いことから反発余地も限られ易い状態です。短期トレンドは78.50超えで引けない限り変化しません。また、75.50割れで終えた場合は74円方向への一段の下落リスクが生じます。日足の上値抵抗は77.00-10,77.60-70,78.00-10に、下値抵抗は75.90-00,75.60-70,75.00-10にあります。21日、120日移動平均線は77.77と77.59に位置しており、短期トレンンドは“NZ弱気”に変化しています。また、200日線は75.45にあり、強い下値抵抗として働く可能性がありますが、短期トレンドが変化して日が浅いため、すり抜けてもおかしくありません。

一方直近の週足は、タクリ足の陰線となり、下値トライに失敗した形で越週しました。この反動で今週は上値トライの動きが先行しましたが、強い上値抵抗にぶつかって大陰線で引ける可能性が高くなっています。また、昨年3月に付けた59.51を基点とする中期的なサポートラインかも下抜けており、下値リスクが高い状態です。76.00近辺に週足の横サポートがありますが、短期トレンドが変化しており、続落の可能性により警戒が必要です。週足の上値抵抗は76.80-90,78.00-10,78.40-50に、下値抵抗は76.00-10,74.00-10にあります。31週移動平均線は76.82にあり、若干下抜けていますが“ダマシ”の範囲内です。また、62週線は73.28にあり、中期トレンドは“NZ強気”の流れを変えていません。但し、74円割れで越週した場合は新たな下落リスクが点灯します。

NZ/円、短期トレンドに変化。76円割れの越週で一段の下落リスクが点灯。

7/8現在、31週移動平均線は76.82にあり若干下抜けているが、“ダマシ”の範囲内にある。また62週線は73.28にあり、中期トレンドをサポートしている。

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