CPI次第で米金利下降局面入りも
先月5月12日に発表されたCPIは前年比で4.2%と予想を大きく上回る数字となったことからドル円は発表前の水準から引けにかけて1円ほど円安となったことは記憶に新しいところです。そして今夜のCPIでは前年比で4.7%と更に強い数字が予想されています。
これは先月〜今月の1年前の数字はコロナショック後の景気大減速の時と重なったという時期的な要因が大きいのですが、それでも予想から外れやすい時期ともいえ、予想よりも強くても弱くても米金利が動き、結果としてドル円も動くという展開になりそうです。
そうした状況ですが、米金利はテクニカルな観点ではかなり微妙なチャートとなっています。日足チャートをご覧ください。
米金利(10年債利回り)は3月30日まで上昇を続けていましたが、それ以降は高値を切り下げる展開が続いています。下値側は難しいところですが、3月の安値(一番金利が下がったところ)と5月の安値を結ぶラインを引くとトライアングル(三角もちあい)となり、昨日の金利低下でこのサポートを下抜けています。
テーパリング時期の後退思惑が強いことから米金利も低下したことが主な要因ですが、純粋にテクニカルに見るともう一段の金利低下が起きるのではないかという見方をしたくなります。そのためには今夜のCPIが予想通りか予想よりも弱い数字が出る必要がありそうですが、果たしてどうなるでしょうか
オーダー/ポジション状況
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