カナダを筆頭に堅調なコモンウェルス通貨
コモンウェルスという名前の付いた銀行もありますが、コモンウェルスとは英連邦のことです。英連邦は政治的には独立国ではありますが、もともと大英帝国の旧領土で現在も政治連合として機能しており、その加盟国は54か国にも上ります。
その中で比較的規模も大きくFXで活発に取引される通貨を持つ国としてはオーストラリア、ニュージーランド、カナダ、南アフリカといったところがあります。英ポンドもワクチン接種の進展による経済活動正常化とその後のテーパリング期待でポンド高となっていますが、上記の国の通貨も非常に強い地合いを維持しています。
カナダはG7の中では最初にテーパリングを4月に開始しましたが、世界的な景気回復期待から木材価格が高騰するなど資源国通貨としての買いが目立ちます。以下の月足チャートを見ていただくとわかりますが、ドル・カナダドルは2015年5月以来のカナダドル高となっていて、2011年安値と2016年高値の半値押しとも一致しています。いったん調整が入る可能性もありますが、長期的には61.8%押しの1.14台をターゲットとしてもおかしくありません。
オーストラリアドル、ニュージーランドドルも世界景気回復期待からくる資源国通貨買いという点でカナダドルと同じ流れを辿っていますし、南アフリカランドは毎週月曜のレポートを見ていただくとわかりますが、利上げ期待とテクニカルな要因で強い地合いが続いています。
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