ランド円レポート
〇先週のランド円、狭い値幅の中で横方向のもみあいを続けた一週間
〇20日に南ア中銀が政策金利を発表、予想通りの3.50%で現状維持
〇中銀声明に引き締めコメントが含まれたことで週末に向け年初来高値を更新
〇今週は引き続き底堅い展開を継続、7.65レベルをサポートに7.85レベルをレジスタンスとする
まず、先週の振り返り(ショートコメント)ですが、「イベントもありやや上方向に動く可能性を考え、7.60レベルをサポートに7.85レベルをレジスタンスとする流れ」を見ていました。実際のレンジは、安値が7.67レベル、高値が7.80レベルとなり、予想よりもかなり狭い値幅の中で横方向のもみあいを続けた一週間となりました。
先週のランドは、5月20日に南ア中銀が政策金利を発表する大きなイベントを前に、コンセンサスは現状維持ではあるもののひょっとしたら利上げもといった思惑もあり、ランド買いが先行しました。19日に発表されたCPIも予想よりも高く年率4.4%と現状の政策金利3.50%では実質マイナスであることも利上げ思惑につながりましたが、結果は予想通りの現状維持となりました。
しかし中銀の声明において、直近のCPI上昇は一時的なものと考えるが、継続するようであればインフレリスクを抑制するために引き締めを考えるというタカ派のコメントが含まれたことで、週末に向けて年初来高値を更新し7.80レベルの高値をつけることとなりました。
まず週足チャートをご覧ください。
7.80レベルは2019年12月につけた7.81以来の高値で同水準を上抜けると次のターゲットは2018年高値9.26と2020年安値5.58との61.8%戻しとなる7.85、そして大台8.00円ということになってきます。7.85まではあまりに近いため、大きくは青の平行線で示した上昇チャンネルの中を8.00円の大台目指して上昇中という見方となります。
いつもの4時間足チャート(上からランド円、ドルランド、ドル円)もご覧ください。
上に見えるピンクの水平線は7.85です。4時間足で見ると8.00円の大台は逆に遠いため、目先はこの7.85をターゲットにしていると言えます。下値については最近の値幅が狭いこともあって先週の安値圏を若干下回る水準となる7.65を考えておけばよいでしょう。
ランド円は引き続き底堅い展開を継続すると見て、7.65レベルをサポートに7.85レベルをレジスタンスとする流れを見ておきます。
※ポイント要約は編集部
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