オーストラリア2016年第2・四半期消費者物価指数結果
オーストラリア統計局は7月27日に2016年第2四半期の消費者物価指数を公表しました。内容は四半期ベース比では+0.4%(予想+0.4%)、前年比ベースでは+1.0%(同+1.1%)となり、年率ベースでは更に物価水準を下げています。市場は来週(8月2日)行われる金融政策決定会合で、政策金利下げ議案がテーブルの上に乗っていると見ています。前回は5月に2%→1.75%に利下げを実施しました。
これまでの豪州経済は失業率が2016年は全て6%以下、GDP成長率は過去4年間では最高の水準になっていますが、賃金の伸びが低いままに抑えられており、消費に結びつかない状況になっています。
前年比ベースと政策金利…緑の線は中銀のインフレ目標金利
(統計局要旨)
最大の物価下落項目は通信関連費で、前年比▼7.2%となった(以下全て前年比ベース)。次いで、輸送関連▼2.8%、衣料▼0.2%、食品▼0.1%の順になっています。
一方、最大の上昇はアルコール・タバコの+5.9%、次いで医療や健康関連+4.5%、教育+3.3%、保健・金融関連費+2.4%の順になっています。住宅関連も+1.3%になっており、このセクターは依然として好調を維持しています。
(コメント)
消費者物価発表後は一部の数値が予想を上回ったことから、1豪ドル=0.7510米ドルで推移していた豪ドルは0.7566米ドル付近まで急騰しましたが、前年比ベースでは予想以下だったことから0.7460まで急反落しています。現在は0.74台後半で保合いとなっています。上値は瞬間的に抵抗線0.7520米ドルを越えましたが、直ぐに反落しており、豪ドルは弱い流れの中に戻されています。目先は0.7410にサポートありますが、0.7310〜30ゾーンまでの下押し余地を残しています。(7月27日13時50分、1豪ドル=0.7488米ドル)
オーダー/ポジション状況
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