NZ/円、短期は強気を維持。77円割れで下値リスクが点灯。中期は強気。
4/21に発表されたNZ第1四半期消費者物価指数は前期比+0.8%(予想:0.7%)、前年比でも1.5%と市場予想比でやや強めの結果となりましたが、為替相場はこれには大きく反応しませんでした。NZドルは対円、対ドルでNZ強気の流れに変化が認められないものの、対円で78円台乗せに失敗したことや、米長期金利が低下傾向にあり、ドル/円の上値が抑えられる展開となっていることから、対円ではやや上値の重い動きとなっています。
チャートを見ると、日足は3/24に付けた75.63を直近安値として下値を切り上げる流れを維持しています。この日足の下値抵抗は77.00-10にありますが、これを割り込んで終えた場合は、日足の形状が悪化して、下値リスクがやや高くなります。さらに76円割れで終えた場合は短期トレンドが変化して74円方向への一段の下落に繋がり易くなります。一方上値は78.10-20に日足の上値抵抗がありますが、上抜けて終えた場合は日足の形状が改善して、一段と強い上値抵抗ゾーンである78.80〜79.20の抵抗をトライする動きが強まり易くなります。この場合でも79.10-20の抵抗を上抜けて終えるまでは反落の可能性に注意が必要です。日足の上値抵抗は77.90-00,78.30-40,78.80-90に、下値抵抗は、77.00-10,76.60-70,76.00-10にあります。21日移動平均線は、77.30に位置しており、これを守って反発に転ずる可能性を残していますが、77円割れで終えた場合は下値リスクがやや高くなります。しかし、120日、200日線は75.28と73.21に位置しており、中期トレンドは“NZ強気”の流れに変わりありせん。
一方直近の週足は、小陽線で終え、前週の陰線を切り返しましたが、今週は78円台乗せに失敗して反落しており、78円台に戻して引けるまでは上値余地も拡がり難い形です。一方で、3月に付けた68.87を基点として下値を切り上げる流れに変化が認められず、この週足の下値抵抗が77.00-10にあることから、これを割り込んで越週しない限り、下値余地も拡がり難いでしょう。但し、76円台を維持できずに越週した場合は、昨年3月に付けた59.51を基点とするサポートラインを下抜けることから、この場合は一段の下落リスクが生じます。週足ベースで見た強い上値抵抗は78.00-10、79.10-20に、下値抵抗は77.00-10,76.00-10にあります。31週、62週移動平均線は74.16と71.05に位置しており、中期トレンドは“NZ強気”の流れを維持しています。
4/22現在、31週移動平均線は74.16に62週線は71.05にあり、中期トレンドは“NZ強気”の流れを変えていない。
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