豪ドル/円、上値が重い展開。下値抵抗も守った状態。中期は強気。
4/20に公表された4/6開催分の議事録要旨は「インフレが持続的に目標を維持しない限り利上げはしない」との従来の姿勢に変わりありませんでしたが、経済については「GDPは予想よりも早くパンデミック前のレベルを超えて回復した可能性が高い」とあり、行動制限解除後の経済活動が順調に進んでいる内容となりました。また、21日に発表された3月の豪小売売上高も+1.4%(予想+1.1%)と市場予想を上回りました。19日から、隔離期間を設けずにNZとの相互間の往来が開始されており、国内経済にも好材料ですが、対円で84円台半ば、対ドルでも0.78前半にある強い上値抵抗にぶつかっており、上値の重い展開となっています。
チャートを見ると、日足は昨年10/29に付けた73.14を基点として下値を切り上げる流れから維持していますが、84.50-60の上値抵抗を実体ベースで上抜けきれずに押し戻されており、下値リスクを残した状態です。現状は83.10-20にある強い下値抵抗も守っていますが、83円割れで終えた場合は下値リスクがやや高くなります。逆に84.50超えに実体を戻して終えれば下値リスクが後退します。さらに、85.10-20の抵抗を上抜けて終えた場合は、強気の流れに戻して一段の上昇に繋がり易くなります。日足の上値抵抗は83.70-80,84.10-20,84.50-60に、下値抵抗は83.10-20,82.50-60にあります。全て下抜けて終えた場合は短期トレンドが変化して80円方向への一段の下落に繋がり易くなります。21日移動平均線は83.79に位置しており、若干下抜けた位置で推移しており、下値リスクを残した状態ですが、120日、200日線は80.64と78.69に位置しており、中期トレンド“豪ドル強気”の流れを維持しています。
一方直近の週足は小陽線で切り返しましたが、上昇余力の強いものではありません。今週は上値トライの動きが先行しましたが、84円台半ばの抵抗を実体ベースで上抜けられずに反落しています。現状は83.10-20,82.50-60の週足の抵抗を守った状態ですが、83円割れの越週で下値リスクが点灯、82.50割れで終えた場合は、日足、週足の抵抗を全て下抜けて一段の下落に繋がり易くなります。逆に84円台を回復して引けた場合は再度84円台半ば超えの抵抗をトライする動きが強まり易くなります。週足ベースで見た上値抵抗は84.70-80,85.10-20に、下値抵抗は83.10-20,82.50-60にあります。31週、62週移動平均線は79.51と75.88に位置しており、中期トレンドは“豪ドル強気”の流れに変わりありません。
4/22現在、31週、62週移動平均線は79.51と75.88に位置しており中期トレンドは“豪ドル強気”の流れに変化が認められない。
オーダー/ポジション状況
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