オーストラリアドル週報(2021年4月第4週)

対円で84円台半ば、対ドルでも0.78前半にある強い上値抵抗にぶつかっており、上値の重い展開となっています。

オーストラリアドル週報(2021年4月第4週)

豪ドル/円、上値が重い展開。下値抵抗も守った状態。中期は強気。

4/20に公表された4/6開催分の議事録要旨は「インフレが持続的に目標を維持しない限り利上げはしない」との従来の姿勢に変わりありませんでしたが、経済については「GDPは予想よりも早くパンデミック前のレベルを超えて回復した可能性が高い」とあり、行動制限解除後の経済活動が順調に進んでいる内容となりました。また、21日に発表された3月の豪小売売上高も+1.4%(予想+1.1%)と市場予想を上回りました。19日から、隔離期間を設けずにNZとの相互間の往来が開始されており、国内経済にも好材料ですが、対円で84円台半ば、対ドルでも0.78前半にある強い上値抵抗にぶつかっており、上値の重い展開となっています。

チャートを見ると、日足は昨年10/29に付けた73.14を基点として下値を切り上げる流れから維持していますが、84.50-60の上値抵抗を実体ベースで上抜けきれずに押し戻されており、下値リスクを残した状態です。現状は83.10-20にある強い下値抵抗も守っていますが、83円割れで終えた場合は下値リスクがやや高くなります。逆に84.50超えに実体を戻して終えれば下値リスクが後退します。さらに、85.10-20の抵抗を上抜けて終えた場合は、強気の流れに戻して一段の上昇に繋がり易くなります。日足の上値抵抗は83.70-80,84.10-20,84.50-60に、下値抵抗は83.10-20,82.50-60にあります。全て下抜けて終えた場合は短期トレンドが変化して80円方向への一段の下落に繋がり易くなります。21日移動平均線は83.79に位置しており、若干下抜けた位置で推移しており、下値リスクを残した状態ですが、120日、200日線は80.64と78.69に位置しており、中期トレンド“豪ドル強気”の流れを維持しています。

一方直近の週足は小陽線で切り返しましたが、上昇余力の強いものではありません。今週は上値トライの動きが先行しましたが、84円台半ばの抵抗を実体ベースで上抜けられずに反落しています。現状は83.10-20,82.50-60の週足の抵抗を守った状態ですが、83円割れの越週で下値リスクが点灯、82.50割れで終えた場合は、日足、週足の抵抗を全て下抜けて一段の下落に繋がり易くなります。逆に84円台を回復して引けた場合は再度84円台半ば超えの抵抗をトライする動きが強まり易くなります。週足ベースで見た上値抵抗は84.70-80,85.10-20に、下値抵抗は83.10-20,82.50-60にあります。31週、62週移動平均線は79.51と75.88に位置しており、中期トレンドは“豪ドル強気”の流れに変わりありません。

豪ドル/円、上値が重い展開。下値抵抗も守った状態。中期は強気。

4/22現在、31週、62週移動平均線は79.51と75.88に位置しており中期トレンドは“豪ドル強気”の流れに変化が認められない。

オーダー/ポジション状況

関連記事

「FX羅針盤」 ご利用上の注意
掲載している情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。
掲載している商品やサービス等の情報は、各事業者から提供を受けた情報または各事業者のウェブサイト等にて公開されている特定時点の情報をもとに作成したものです。
当サイトはFXに関する情報の提供を目的としています。当サイトは、特定の金融商品の売買等の勧誘を目的としたものではありません。
FXに関する取引口座開設、取引の実行並びに取引条件の詳細についてのお問合せ及びご確認は、利用者ご自身が各FX取扱事業者に対し直接行っていただくものとします。また、投資の最終判断は、利用者ご自身が行っていただくものとします。
当社はFX取引に関し何ら当事者または代理人となるものではなく、利用者及び各FX取扱事業者のいずれに対しても、契約締結の代理、媒介、斡旋等を行いません。したがって、利用者と各FX取扱事業者との契約の成否、内容または履行等に関し、当社は一切責任を負わないものとし、FX取引に伴うトラブル等の利用者・各FX取扱事業者間の紛争については両当事者間で解決するものとします。
当社は、当サイトにおいて提供する情報の内容の正確性・妥当性・適法性・目的適合性その他のあらゆる事項について保証せず、利用者がこれらの情報に関連し損害を被った場合にも一切の責任を負わないものとします。
当サイトにおいて提供する情報の全部または一部は、利用者に対して予告なく、変更、中断、または停止される場合があります。
当サイトには、他社・他の機関のサイトへのリンクが設置される場合がありますが、当社はこれらリンク先サイトの内容について一切関知せず、何らの責任を負わないものとします。
当サイト上のコンテンツに関する著作権は、当社もしくは当該コンテンツを創作した著作者または著作権者に帰属しています。
当社は、当社の事前の許諾なく、当サイト上のコンテンツの全部または一部を、複製、改変、転載等により利用することを禁じます。
当サイトのご利用に当たっては上記注意事項をご了承いただくほか、FX羅針盤利用規約にご同意いただいたものとします。

ページトップへ戻る