ユーロ圏3月消費者物価指数(HICP)予想
(2021年3月31日18時00分発表予定)
本日、ユーロ圏の3月消費者物価指数(HICP)速報値が発表されます。また、HICPの前に仏・消費者物価指数、独・失業率、更に米国時間帯にはNFP前哨戦のADP社民間雇用者数が発表(予想は下記の表ご参照)されます。尚、欧州は3月28日に夏時間となり、前回よりは1時間発表が早まりますのでご注意ください。
ユーロ圏HICP
2021年3月31日9時現在予想
ユーロ圏消費者物価指数(HICP)前年同月比ベース推移
(黒い線より右側は今回の予想値、赤はゼロ、緑はECBインフレ目標値上限2%)
前回2月は全体・コア共に予想通りになりました。HICPコアは1月+1.4%⇒2月1.1%と下がり、ECBのインフレ目標上限の2%から離れる結果になりました。3月予想も1.1%ですので、この付近の数値が出るとまだまだインフレを懸念する状況ではないと思います。
また、今回の結果が予想通りになると、上図にあるように青>オレンジになり、コアよりも全体が上回ります。この状態が暫く続くと、コアも堅調推移となり、デフレ懸念は次第に払拭されてくる可能性が高まります。世界的にアフターコロナの模索を始める時期に入り掛けているのかしれません。
尚、ユーロスタットの作成したHICPコアの見通し(2021年3月時)では2021年末に+1.5%、2022年+1.2%、2023年+1.4%ですので、今年HICPが高くなっても一時的との見方です。
以下は本日発表予定の経済指標です。
2021年3月31日9時現在予想
下図はユーロドルの日足チャートです。年初高値からのA(=1.2170)の抵抗線に沿ってユーロ安となり、平行に下したB(=1.1790)の下限も切っています。目先は昨年9月25日と11月4日底値のD(=1.1610)絡みが3回目トライの下値目途としてあります。もしこのサポートも維持できない場合には、週足や月足の1.1450〜1.1510ゾーンまで下値余地が広がってきます。上値は最低でもBへの回帰、ユーロ安トレンド下でも、ある程度戻りの上値余地が広がるC(=1.1860)を越えて終わることが必要になります。
(3月31日10:45 1ユーロ=1.1712ドル)
オーダー/ポジション状況
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