トルコリラ円ショートコメント(2021年3月29日)

実際のレンジは安値が13.23レベル、高値が14.07レベルと、思ったよりは安定していましたが、やはり戻りでは売りが出てくるという一週間となりました。

トルコリラ円ショートコメント(2021年3月29日)

トルコリラ円ショートコメント

まず、先週の振り返りですが「週明けに短期的な安値も見たでしょうから、大台13.00レベルをサポートに、大台14.00レベルをレジスタンス、ただし上値は限定的という見方」をしていました。実際のレンジは安値が13.23レベル、高値が14.07レベルと、思ったよりは安定していましたが、やはり戻りでは売りが出てくるという一週間となりました。

先週のトルコリラは前週末にトルコ中銀総裁解任の発表があったことから週明けの寄り付きとともにドルトルコリラではトルコリラが暴落(ドル高)、ドル円では円高とこれまで何度も見てきた典型的なフラッシュクラッシュと同じ動きを見せました。その後買い戻しも見られましたが、それまでの3月安値に戻したに過ぎず今後もトルコリラの戻しは弱いと印象付けました。

中銀総裁が3人連続で更迭されるという異例の事態に、それまでの引き締め政策から緩和政策に転換するのではという懸念もあって、海外からの投資資金が急速に出ていっている状況です。外貨投資の場合、ヘッジあり、ヘッジなしという2つのパターンがありますが、先週はヘッジありのトルコへの投資が逆回転したことで短期資金市場も大混乱となりました。

こうした動きを見るにつけトルコへの投資は困難と判断されるでしょうから、先週初の安値はまたどこかで見に行くということも考えておいた方が良さそうです。チャートも見てみましょう。

いつもの4時間足チャート(上からトルコリラ円、ドルトルコリラ、ドル円)をご覧ください。

トルコリラ円ショートコメント

トルコリラ円は横方向への動きとなっていますが、中段のドルトルコリラを見ると先週初のトルコリラ安値(ドル高値)にかなり近づいています。上値を抜ける動きとなってくるとトルコリラ円も下げる方法に動くことになります。

今週は先週初の安値を改めて試しやすいと見て、13.10レベルをサポートに13.90レベルをレジスタンスとする週を見ておきます。

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