NZ2月貿易収支の予想
明朝の水曜日(24日)にNZの2月貿易収支が発表されます。
(今回発表予想3月23日10時00分現在)
NZの貿易収支推移(青)と3ヶ月移動平均線(オレンジ)
NZの貿易収支は季節要因(主な要因はキーウィー輸出)として、例年3〜5月に黒字のピークとなり、7〜10月にかけて赤字拡大傾向となっています。前回1月は事前予想通りとなりましたが、大きな赤字となりました。昨年12月は予想+8億NZドルに対して+0.17億NZドルでしたので、コロナ後はあまり芳しい数値になっていません。
今回2月予想は+1.81億NZドルで、過去6年間は▼0.94億NZドル〜+5.51億NZドル(下図〇印)でしたので、今回予想も概ね過去の流れに沿った数値になりそうです。
また、Aの輸出入推移をみても、2月の輸出入は低調で、特に輸出は2017年以来の低い水準です。コロナウィルスを制圧しているNZは内需が安定、外需はコロナ危機を脱却できない需要減に見舞われているようです。
@NZ貿易収支月次推移
(○印は各年2月、縦の黒い線より右側は今回2月予想値、赤い線は収支ゼロ)
2月貿易収支の内訳予想は輸出44.7億NZドル(1月41.92億NZドル)、輸入42.9億NZドル(1月48.18億NZドル)で、今回は輸出微増、輸入減で黒字転換になっている予想です。
A輸出入各月推移
(青の横線は今回2月の輸出予想値をベースに引いたものです。〇印は各年2月に該当しています。)
NZドル米ドル相場は、昨日のシカゴポジション274内で、最初のサポート下抜けで弱い状態ですが、0.7100〜10サポートが強いので、ここを切れば0.70方向としました。今朝方、NZ政府は住宅価格抑制策(住宅価格高騰を受けて、投機的な不動産購入の抑制策)を出したことから、昨日の終値が0.7162付近でしたが、寄りは0.7130絡み、現在は0.7090付近まで売られています。この下のサポートは0.7050〜60、0.7030にありますが、0.7000付近までの下値余地が広がっています。
今日はシカゴの締日ですが、終値ベースでも0.7090〜0.7540のNZドル高トレンドラインの下限に絡んでいるので、下抜け注意になります。上値は窓埋めする0.7160以上での終値がないと、下値トライの余地を残すことになります。
このまま明朝まで推移すると貿易収支はマイナスの場合にサプライズの受け止め方になりそうです。(3月23日13:45、1NZドル=0.7088米ドル)
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