米2月小売売上高の予想
FOMCの前哨戦となる小売売上高・鉱工業生産指数などが今日発表されます。特に1月小売売上高は予想を大きく上回る伸びを示しました。今日の数値も良ければ、今後加わる追加経済刺激策もあり、かなりのGDP伸びが予想されます。FOMC会合1日目でもありますので、議論の下地になりそうですので注目したいと思います。
(今回予想2021年3月16日8時30分現在)
前回1月の米国小売売上高は全体、及び除く自動車共に予想を大きく上回りました。特にノンストア販売(ネット販売)が前年比+28.7%の伸びを示しました。今回2月は前月比▼0.5%予想ですが1月の反動と思われます。仮にマイナスとしても、下図を見ると黒の上昇トレンドラインを越える勢いは保っています。追加経済対策成立により、1人当たり1,400ドルの給付が見込まれているので、3月以降はこれを見越した消費に繋がる可能性があります。米GDPの60%以上を占める個人消費ですので、少なくとも2021年上半期のGDPは明るいものが予想されます。株式市場は経済効果を見込んだ買いが出て、NYダウは史上最高値を更新していますが、債券市場と為替市場がどの様に反応するのかを見たいと思います。
実数値ベース
(青の矢印が今回予想値。赤い線は2020年1月高値を基準)
尚、アトランタ連銀GDPナウは2021年第1四半期で、前期比年率+8.4%(3月8日現在)になっており、3月5日の+8.3%より小幅アップしています。今日16日に改定値が発表されます。
下図はユーロドルの日足チャートです。ラインA(=1.2210)の抵抗線から平行に下したB(=1.1830)で短期ユーロ安トレンドラインを形成しています。9日のユーロ底値1.1836は下ヒゲだけ若干切っていますが、前日8日の底値1.1844を支えました。流れはまだユーロ下押しの局面にいます。上値は1.20の大台代わりの心理的抵抗線と一度下抜けたC(=1.2030)があり、最低でもここをクリアしない限りはユーロが弱い状態を継続します。そしてユーロ高回復にはAを越える必要があります。一方で、Bを切ると、ユーロ一段安が想定されます。
今日の小売売上高含め、指標が予想を大きく振れる上下の数値が出た場合にBとCがポイントになりそうです。
(2021年3月16日10:25、1ユーロ=1.1928ドル)
オーダー/ポジション状況
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