3月NY連銀製造業景況指数の予想
本日、3月NY連銀製造業景況指数(NY)が発表されます。米国は昨日から夏時間に入りましたので、発表が1時間早まりました。ご留意願います。
さて、前回2月は予想を上回る12.1(予想6.0)でした。それ以前は3ヶ月連続で予想を下回っていましたが、前回は大きく回復しています。今回は一段と上がり、14.5の予想です。コロナ後は7月の17.2が高値(下図@の緑の横ライン)、9月も17でしたので、それに匹敵する予想になっています。移動平均線も上向きになり、かつバイデン新大統領の追加経済対策法案も成立した中で、先行き明るい見通しになっています。今週は水曜日にFOMCがあるので、この議論に影響を与える数値になるのか注目されます。
(今回発表予想)2021年3月15日13時00分現在予想
@NY連銀製造業景況指数(青)と移動平均(オレンジ)
青の矢印は今回予想、赤はゼロ、緑は直近高値で17.2付近
AISM製造業景況指数とNY連銀製造業景況指数の3ヶ月移動平均線
(NY連銀製造業景況指数は3月予想値を加味した移動平均線)
上図AはISM製造業景況指数(ISM)とNY連銀製造業景況指数(NY)の3ヶ月移動平均線を比較しています。ほぼ相関した動きになっています。ここ数ヶ月は青のISMが上向き、オレンジのNYは下がっていましたが、追加経済対策法案成立などで、先行きはISMに近づく動きに変わりつつあります。
下図はドル円の月足チャートです。当面の上値目途がどの辺りまであるのかを見ます。ラインA(=109円90銭)で、B(=110円80銭)にあります。月足ですので、越えても実体で抜けないケースもあり得ます。もし3月末に111円台に乗せて終わった場合には過去に揉み合ったC(=114円70銭)が次の目安になります。この場合にはBを抜いて終わっているので、これ以下に潜らない限りドルは堅調推移になります。一方で一度下抜けたAとD(=108円20銭)の3角保合いのレンジ内に回帰しています。万一3月末終値が108円未満の場合は上ヒゲだけの抜けですので、短期のドル高が終わった形になります。
(2021年3月15日15:00、1ドル=109円28銭)
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