ユーロ圏2月消費者物価指数(HICP)の予想
本日、ユーロ圏の2月消費者物価指数(HICP)速報値が発表されます。また、HICPの前にドイツの小売売上高指数と同失業率が発表(予想は下記の表ご参照)されます。
ユーロ圏HICP
2021年3月2日9時現在予想
ユーロ圏消費者物価指数(HICP)前年同月比ベース推移
(黒い線より右側は今回の予想値、赤はゼロ、緑はECBインフレ目標値上限2%)
前回1月は全体・コア共に予想を大きく上回りました。特にHICPコアは+1.4%になり、ECB目標上限の2%に近づく数値になりました。この1.4%は上図の2014年以降の高値に匹敵する結果でしたが、7年以上も1.5%越えはなく、1%を挟んでの展開となっています。今回2月予想も+1.1%ですので、同じパターンに戻るのか、目標値に近づく数値になるのか注目されます。予想レンジ上限でも1.5%ですので、これ以上になるとサプライズになりそうで、世界的な金利高の傾向を助長することになりそうです。
尚、ユーロスタットの作成したHICPコアの見通しでは2021年末に+1.5%までインフレ上昇、2022年に少し緩み、2023年も高値は1.5%までの回復予想になっています。
尚、本日発表予定のドイツ経済指標です。
2021年3月2日9時現在予想
下図はユーロ円の日足チャートです。昨年11月からA(=126円90銭)に沿ってユーロ高となり、B(=130円20銭)乃至C(=130円60銭)のトレンドラインを形成しています。しかしながら、3手前の長い上ヒゲ、2手前の包み陰線で目先の上値が重く、まず緑のサポートD(=128円10銭)、次いでE(=127円50銭)までの下押し先行の流れになっています。Eを切ればAまでの下押しになります。上値は包み線を戻すF(=129円45銭)を越えないと、130円までのトライはできない形です。
ユーロドルの1.1970サポート含めて、ユーロの下値に試練となっている様です。
(3月2日10:10 1ユーロ=128円69銭)
オーダー/ポジション状況
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