日米長期金利が上昇
今年に入り米金利の上昇が為替市場ではドル高要因として見られることが多かったのですが、直近では米金利上昇から距離を置く動きとなってきました。ドル円は2月17日に目先のドル高値をつけ昨日月曜のNY市場では105円台を割り込む動きとなりましたが、米金利は上昇を続け1.394%まで上昇しています。
これまでは安全資産の国債が売られてリスク資産の株式市場に資金が向かっていると、それほど市場参加者は心配していないようでしたが、長期金利上昇が止まらないことから米金利上昇による国債売りの側面を気にする市場参加者が徐々に増えてきている様子です。米国債売りにドル売りも加わり、更には株式市場にも調整が入るのではないかという懸念は年明け以降常にくすぶっていました。
そして、この長期金利上昇が米国だけでなく日本の国債にも波及してきています。以下のチャートは日米の10年債利回りを比較したものです。(上段が日本、下段が米国)
日米10年債利回り推移 日足
これを見ると日本の10年国債の利回りも12月中旬以降着実に上昇し、2月17日以降は節目となる0.1%を超え22日には0.122%をつけています。日銀はイールドカーブコントロールで長期金利まで金融政策の範囲に含めたコントルールを行っていますが、10年債の0.1%は超える利回りは日銀が考えている水準を超え始めています。
3月にはこれまでの政策の点検を行うことになっていますが、日銀会合前に黒田日銀総裁による何らかの発言が出てきそうな雲行きです。米国と異なりイールドカーブコントロールとETF購入にまで踏み込んでいる日銀にとって最近の長期金利上昇は頭痛のタネと言ってよいでしょう。
オーダー/ポジション状況
関連記事
-
南アフリカランド(ZAR)の記事
Edited by:照葉 栗太
2024.11.23
南アランド円週報:『約1カ月ぶり安値を更新するなど上値の重い展開が継続中』(11/23朝)
南アランドの対円相場は、11/7に記録した約4ヵ月ぶり高値8.86円をトップに反落に転じると、今週前半にかけて、一時8.44円まで下落しました。
-
トルコリラ(TRY)の記事
Edited by:照葉 栗太
2024.11.23
トルコリラ円週報:『トルコ中銀は政策金利の据え置きを決定。一巡後の反発に期待』(11/23朝)
トルコリラの対円相場は、9/16に記録した史上最安値4.10円をボトムに切り返すと、11/15にかけて、約3カ月半ぶり高値4.56円(8/1以来の高値圏)まで上昇しました。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:照葉 栗太
2024.11.23
来週の為替相場見通し『トランプトレードと円キャリーの組み合わせがドル円を下支え』(11/23朝)
ドル円は、今週前半にかけて、一時153.28まで急落する場面が見られましたが、週末にかけては一転154円台後半へと持ち直す動きとなりました。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:斎藤登美夫
2021.02.23
ドル円 FRB議長証言を注視、内容次第で乱高下も(2/23夕)
23日の東京市場はレンジ取引。東京休場のなか、積極的な動意は終日を通してうかがえなかった。
-
米ドル(USD)の記事
Edited by:照葉 栗太
2021.02.23
ドル円、米長期金利を睨みながらの神経質な展開。本日はパウエル議長の議会証言に注目(2/23朝)
22日(月)の外国為替市場でドル円は上昇後に急反落。
-
みんなのFX トレイダーズ証券
みんなのFXはスワップもスプレッドも高水準!口座開設とお取引で最大1,010,000円キャッシュバックキャンペーン中!
取引は1,000通貨からOK、手数料も無料!eKYCで最短1時間後に取引可能
- 「FX羅針盤」 ご利用上の注意
- 掲載している情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。
- 掲載している商品やサービス等の情報は、各事業者から提供を受けた情報または各事業者のウェブサイト等にて公開されている特定時点の情報をもとに作成したものです。
- 当サイトはFXに関する情報の提供を目的としています。当サイトは、特定の金融商品の売買等の勧誘を目的としたものではありません。
- FXに関する取引口座開設、取引の実行並びに取引条件の詳細についてのお問合せ及びご確認は、利用者ご自身が各FX取扱事業者に対し直接行っていただくものとします。また、投資の最終判断は、利用者ご自身が行っていただくものとします。
- 当社はFX取引に関し何ら当事者または代理人となるものではなく、利用者及び各FX取扱事業者のいずれに対しても、契約締結の代理、媒介、斡旋等を行いません。したがって、利用者と各FX取扱事業者との契約の成否、内容または履行等に関し、当社は一切責任を負わないものとし、FX取引に伴うトラブル等の利用者・各FX取扱事業者間の紛争については両当事者間で解決するものとします。
- 当社は、当サイトにおいて提供する情報の内容の正確性・妥当性・適法性・目的適合性その他のあらゆる事項について保証せず、利用者がこれらの情報に関連し損害を被った場合にも一切の責任を負わないものとします。
- 当サイトにおいて提供する情報の全部または一部は、利用者に対して予告なく、変更、中断、または停止される場合があります。
- 当サイトには、他社・他の機関のサイトへのリンクが設置される場合がありますが、当社はこれらリンク先サイトの内容について一切関知せず、何らの責任を負わないものとします。
- 当サイト上のコンテンツに関する著作権は、当社もしくは当該コンテンツを創作した著作者または著作権者に帰属しています。
- 当社は、当社の事前の許諾なく、当サイト上のコンテンツの全部または一部を、複製、改変、転載等により利用することを禁じます。
- 当サイトのご利用に当たっては上記注意事項をご了承いただくほか、FX羅針盤利用規約にご同意いただいたものとします。