南アランド週報:『約1年ぶり高値圏へ続伸。プラチナ価格の高騰もランドを下支え』(2/20朝)

南アフリカの対円相場は、週前半(2/16)にかけて約1年ぶり高値となる7.33円まで上昇しました。

南アランド週報:『約1年ぶり高値圏へ続伸。プラチナ価格の高騰もランドを下支え』(2/20朝)

約1年ぶり高値圏へ続伸。プラチナ価格の高騰もランドを下支え

〇南ア円ウイルス終息期待、プラチナ高騰で2/16に1年ぶりに7.33まで上昇
〇その後は南ア指標不冴え、西アフリカのエボラ拡大に7.17まで値を崩す
〇南ア円テクニカルファンダメンタルズとも強く続伸を予想
〇来週の予想レンジ(ZARJPY):7.05ー7.35

今週のレビュー(2/15−2/19)

今週の南アフリカランド円(ZARJPY)相場は、週初7.21円で寄り付いた後、@新型コロナウイルスの収束期待(変異種にも効果があるとされている米ジョンソン・エンド・ジョンソン製ワクチンの接種開始)や、A南アフリカの主要輸出品であるプラチナ価格高騰(約6年半ぶり高値圏)、B上記@Aを背景としたリスク選好ムード(南アの主要株価指数は史上最高値を更新)が支援材料となり、翌2/16にかけて、昨年2/26以来、約1年ぶり高値となる7.33円まで上昇しました。しかし、オシレータ系インジケータ(RSI等)の過熱感(買われ過ぎシグナル)をバックに利食い売りが誘発されると、C南ア1月消費者物価指数(結果3.2%、予想3.3%、前年比)の予想比低下や、D上記Cを背景とした南ア中銀による追加緩和観測の再燃、E西アフリカ(コンゴ民主共和国とギニア)で広がるエボラ出血熱の感染拡大が重石となり、本稿執筆時点(午前6時00分現在)では7.17円前後まで値を崩す展開となっております。

来週の見通し(2/22−2/26)

南アフリカの対円相場は、週前半(2/16)にかけて約1年ぶり高値となる7.33円まで上昇しました。強い買いシグナルを示唆する三役好転や移動平均線のパーフェクトオーダーが継続する中、テクニカル的に見て、地合いは強いと判断できます。短期間で上昇し過ぎた反動から週末にかけて値を崩すも、一目均衡表転換線が走る7.19円付近、同基準線やボリンジャーミッドバンドが並ぶ7.05円付近、心理的節目7.00円付近では押し目買いが強まると見られ、南アランドの上昇トレンドは来週以降も続くと考えられます。

ファンダメンタルズ的に見ても、@新型コロナウイルスの収束期待(南アフリカ型変異種にも効果があるとされているジョンソン・エンド・ジョンソン製のコロナワクチンの接種開始。当初は医療従事者50万人が対象。その後、人口の3分の2にあたる4000万人が接種する計画)や、Aコモディティ価格の急上昇(特に南アフリカの主要輸出品であるプラチナ価格の高騰)、B世界的に広がるリスク選好ムード(株高→新興国通貨高。南ア株も史上最高値を更新)など、南アランド円相場の上昇を期待させる好材料が増えつつあります

約1年ぶり高値圏へ続伸。プラチナ価格の高騰もランドを下支え

以上を踏まえ、当方では引き続き、南アランド円相場の続伸をメインシナリオとして予想いたします(来週は2/23に予定されている南ア第4四半期雇用統計や、2/24の南ア財務省2021ー2022年度予算案、2/25の南ア1月生産者物価指数、2/26の南ア1月貿易収支に注目)。尚、予想に反して南アランド売りが加速するリスクシナリオとして、西アフリカで広がるエボラ出血熱が南アフリカへ波及するケースを念のため想定しておく必要性がありそうです。

来週の予想レンジ(ZARJPY):7.05ー7.35

注:ポイント要約は編集部

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