ユーロ圏・米国の2月PMI景況指数速報値の予想
本日、ユーロ圏及び米国の2月PMI指数速報値が発表されます。12月は欧州域内でロックダウンが実施され、サービス業は50を下回る状態が継続しています。ただ、結果は概ね予想よりは上回りました。製造業もほぼ予想通りの結果になりました。それに対して米国は製造業・サービス業共に欧州をかなり越えています。欧米間の景況感格差は依然として残っています。
さて、今回2月は欧州が全般的に横這い、米国が前月比でやや下落基調です。フローで見ると両地域の差はあまりないので、ユーロ圏のサービス業自体にスポットが当たるのか、単純に予想よりの上下になるのかプライスアクション次第になります。ユーロドルは短期的にユーロ弱含みで、1.1950〜1.20のサポートゾーンを守るのか否かを試す流れにいます。
ユーロ圏2月PMI指数
(1)ユーロ圏製造業PMI景況指数
(今回発表予想)2021年2月19日9時00分現在予想値
(2)ユーロ圏サービス業PMI景況指数
(今回発表予想)2021年2月19日9時00分現在予想値
米国2月PMI指数予想 (東京時間23時45分発表)
製造業 1月は59.2 2月:58.8(レンジ55.0〜60.1)
サービス業 1月は58.3 2月:58.0(レンジ56.0〜59.0)
1月の米国PMIもユーロ圏より製造業・サービス業共に上回りました。2月予想でも両方とも上回っています。
下図は3地域の製造業PMI指数(米はISM)です。欧州は55を天井に頭打ちの状態。米国は過去と比べて高値水準(灰色の横線:61前後)にいて、1月ISMも予想60に対して結果は58.7でした。日本は相変わらずの回復が遅れ、やっと50を越えてきました。
ユーロ製造業PMI指数(青)と米(灰)ISM製造業指数、日本(オレンジ)PMI製造業指数
(こげ茶:50)青の矢印は2月ユーロ圏製造業PMI指数予想値
下図はユーロドルの日足チャートです。ユーロ高トレンドラインラインA(=1.1520)を重要なサポートとして、その後B(=1.1950)のユーロ高サポートから平行に上げたC(=1.2510)とDがあります。現在はBとCのユーロ高トレンド内でB方向への調整となり、E(=1.1890)のユーロ安トレンドラインから上げたF(=1.2150)内のレンジで推移しています。
従い、短期的にはFを抜けないとB・C間のユーロ高トレンドに戻れず、Bのサポートトライ、そして抜ければE方向の動き、更にはG(=1.1640)の横サポートまでの下値余地を見なくてはいけない状況になります。
今年1月初高値から、かなり収斂してきているので、サポート割れの場合はドル全面高、抵抗線越えでは円の全面安の可能性が浮かんできます。今日のPMI指数がその端緒になるか注目しています。
(2021年2月19日10:30、1ユーロ=1.2092ドル)
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