欧州中央銀行(ECB)政策金利会合の議事要旨(21/2/19)

2021年1月20日・21日会合の要旨

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欧州中央銀行(ECB)政策金利会合の議事要旨(21/2/19)

欧州中央銀行(ECB)政策金利会合の議事要旨

昨日(2月18日)、ECBは1月開催の金融政策会合の要旨を公表しました。内容的には政策変更無しの決定でした。今回は、最近金利高と株価の高騰に関する記述で、懸念表明と思われる個所のみを和訳しました。

(要旨一部)

世界的に株式市場は一層の上昇を記録し、ユーロSTOXX50指標は最近パンデミック前の水準まで近づいている。最近の価格上昇は世界株式市場への継続的な資金流入により支えられている。投資ファンドの預かり運用資産は2020年11月初以降に10%以上も拡大した。

同時に、株価は最終的に世界的な実質イールド(金利)の上昇に脆弱となる可能性がある。「過剰なCAPEイールド(現在株価をインフレ率で調整した過去10年間の1株利益の平均値で割ったものの利回り)」は現在も高いままであり、投資家がより高いリスク資産を保有し続けるために要求するプレミアムを必ずしも引き下げることにはならないことを意味する。故に、実質金利の継続的上昇により株式の相対的魅力を急速に引き下げ、そしてより広範な価格再修正のリスクをもたらす。その様な価格修正は株式市場の世界で均一的にはもたらされない。ユーロSTOXX50指数を構成している企業のPERの分布(PERの高いものと低いものの分布)が、過去20年間の平均よりもはるかに広がっており、それはまた、これまでの回復が全く均一ではなかったことを反映している。

外国為替市場では、上昇する米国債イールドが、前回の金融政策会合後にそのモメンタム(動き)を増していたドル安トレンドを遮った。ジョージア州の決選投票以降、対ドルでユーロは下がり、金融政策時に動いていた水準以下に下がった。米国の実質金利は世界的なポートフォリオのリバランスやリスク取る動きに主要要因となった。投資家がこれら金利を取り巻くリスクが増々上方に歪むと見た場合、最近の為替レートの進展に潜む重要な動力が勢いを失う可能性もある。
(以上)
(注)本文はあくまで英文の一部を訳したものですので、和訳はあくまで便宜的なものとしてご利用頂き、適宜、英語の原文をご参照して頂きます様お願いします。
出所:ECB HPから

ユーロドル相場は本日の欧米PMI指数予想内をご参照願います。
(2月19日16:00、1ユーロ=1.2091ドル)

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