ユーロドル下落 米長期金利上昇で再び1.21割れ
17日の東京市場でユーロドルは続落。昨晩は連休明けの米国勢が市場に戻るとともに米長期金利が上昇、10年物米国債利回りが約1年ぶりに1.3%台に乗せました。これに反応してドル買いが強まりユーロドルでは1.2169の高値から一時一気に1.21割れまで急落しました。
その後やや戻して1.2112レベルで取引が始まった東京市場では、早々に再度1.21を割り込む動きとなり、そのまま日中は1.2088-98レンジでのもみ合い。夕刻欧州勢参入とともに再度ユーロ売りが強まり、東京時間16:30現在は1.2075レベルで取引されています。
昨晩海外市場では、このところ欧州株の上昇やワクチン接種の拡大によるコロナ終息期待を材料に、米金利の上昇を無視して上昇してきたユーロドルが、米国勢の市場復帰とともに調整売りを浴びた形となりました。発表されたNY連銀製造業景況指数が好結果だったこともドルをサポートしました。
テクニカルにはユーロドルは21日移動平均線を割り込んで基準線(1.2091)と転換線(1.2060)の間での推移、更にその外側は1.2100レベルの21日線、1.2027レベルの90日線に挟まれており、かつ一目均衡表の「雲」の中という「標準的な」立ち位置となっていて、ユーロ買い地合いは一気に薄まった形です。
序盤の欧州株価指数先物はまちまちの推移。本日この後は22:30に米1月PPI、小売売上高、23:15米1月鉱工業生産、設備稼働率、24:00米12月企業在庫、28:00に1月FOMC議事要旨の公表があります。1月FOMC議事要旨ではパウエル議長や、他の関係者のコメント通りテーパリング議論が遠いものとされているのかに注目が集まります。
ユーロドル日足
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