米1月雇用統計の予想
本日は米雇用統計の数値が発表されます。相場は新大統領の追加大規模経済対策に先行き回復期待の高まり、10年債金利が上昇し、景気回復期の金利高で株高を演出しています。改善半ばの雇用統計が足元の経済回復期待を補強してくれるのか注目されます。
また、同時刻に12月貿易収支も発表されます。
今回の予想
(2月5日9時現在)
NFPとADP社
前回12月数値は失業率が小幅改善し、NFPは予想に反してマイナスでした。平均時給が大幅に伸びたので、相場には相殺した形になっています。また前回、10月のNFPが61万人→65.4万人、11月のNFPが24.5万人→33.6万人と、合計13.5万人が上方修正された為に、12月は若干のマイナスとも受け止められました。しかしながら、12月のNFPはレジャー部門・接待関連などがマイナス要因で、政府部門の増加で少し相殺したとコメントしており、内容は悪かったことになります。今回1月分も含めて、コロナ発生から11ヶ月経過しましたが、未だコロナ前を回復しておらず、2021年第1四半期は消費の改善も前期比で僅かの上昇で始まりそうです。
さて、1月のNFPは週初は+5.0万人の予想でしたが、今朝は+10.5万人に上方修正されています。水曜日のADP社が予想4.9万人に対して結果は17.4万人でしたので、この辺りを反映したものと思われます。3月〜1月のADP社とNFPの差は34.7万人ですので、公務員の差を11ヶ月分勘案(通常時で1ヶ月2〜3万人増)するとほぼ同じと見られ、今回の10万人増は妥当な予想と思われます。またNFPの予想レンジで換算すると、▼943.0万人〜▼1,008.9万人ですので、ADP社と同じとなるレンジ下限の▼25万人は無いかなと思います。仮にこの数値が出たとしても2月には修正が入ると思います。
その他、失業率は横這い推移、平均時給はこれまでの伸びに戻る予想になっています。
12月貿易収支
下図はドル円週足チャートです。先週、ラインA(104円30銭)の抵抗線を抜けて、ドルが強くなり、今週も昨日までは続伸となっています。目先はラインB(=105円80銭)、C(=106円20銭)、D(=106円70銭)に抵抗線があります。今日のNY終値で何処までトライ出来るのかを注目しています。ラインEは107円10銭付近にあるので、今日の終値次第では来週以降にも、このE方向のドル高トライが継続しそうです。
今週の寄り値が104円71銭でしたので、105円未満で終わると、目先の高値を付けた形になります。今日の雇用統計では上記の@〜Bの指標が予想通りかそれ以下になると、ポジション調整の売りになり易いと思われます。数値が良くて株高・金利高になり、ドル買いに繋げられるのかを注目しています。
(2021年2月5日10:15、1ドル=105円51銭)
オーダー/ポジション状況
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