オーストラリアの12月貿易収支の予想
(日本時間2021年2月4日朝9時30分発表予定)
明朝、豪州の12月貿易収支が発表されます。前回11月は予想を下回る結果になりました。それでも50億豪ドルの黒字額を計上しています。今回12月は前月比で37億豪ドルもの黒字幅拡大予想です。中国は豪州炭に関税賦課などの圧力をかけていますが、他国代替品もコスト高いものもあり、また地理的条件で航海運賃のコスト増もあり、中国も苦戦している模様です。
(今回発表予想2月3日12時現在)
過去の推移と3ヶ月移動平均
(2020年11月現在:○印は各年12月、黒線矢印は今回12月予想値、緑はゼロ、青は2016年12月の黒字額基準)
上図を見ると、12月が急増予想になっています。2030年3月が97.71億豪ドルで、それに次ぐ黒字額になっています。その前は2019年7月の86.04億豪ドルになります。昨年、コロナ以降は移動平均線も下落基調でしたが、昨年9月を底に上昇しています。
また、輸出入の項目別では、輸出は12月が前月比+6%(レンジ+4〜9%:12月は+3.0%)、輸入は12月▼2.0%(レンジ0〜▼5%:11月は+10%)ですので、輸出増、輸入大幅減での黒字額拡大になっています。輸入減は11月の反動と思われます。
また、GDPベースで見ると、2019年4Qが月平均51.31億豪ドル、2020年3Qが同45.03億豪ドル、4Qは予想値含め67.85億豪ドルですので、前年比32.2%増、前期比50.67%増になります。
下図は豪ドル米ドルの日足チャートです。11月初の底値から上げたラインAは現在0.7860まで上がって抵抗線になっています。このサポートを1月19日に下抜けてから、豪ドルは弱いまま下落しています。下値目途は最初がB(=0.7560)で昨日はその底値を叩き、少し戻しています。もしここを切ることになれば、次いでC(=0.7505)、D(=0.7460)、E(=0.7415)になります。
昨年11月からの豪ドル高は830ピップス幅も上げており、38.2%戻しがCに相当し、半値戻しが0.7405ですので、ほぼEに相当します。
明日の貿易収支はかなり良い数値予想ですが、予想の上か下かで相場が動くと、仮に11月よりも黒字額が増えても売り材料にされる可能性もあります。
尚、上値はF(=0.7770)に抵抗線があり、豪ドル高回帰にはここを越えることが必要になります。
(2月3日15:30、1豪ドル=0.7610米ドル)
オーダー/ポジション状況
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