豪ドル/円、“豪ドル強気”。78.50割れの越週で短期トレンドに変化。
2日の豪中銀政策会議では市場の予想通り、政策金利(キャッシュレート)を0.1%に据え置くことを決定しました。声明文の内容も、「インフレターゲット到達まで利上げしない。利上げは早くても2024年。雇用市場が引き締まった状態に戻ることが必要」とこれまでと変わらない内容でした。また、4日に発表された豪12月の貿易黒字は67億8500万豪ドルで、前月の50億1400万豪ドルから拡大しました。鉄鉱石、石炭の輸出増が起因しましたが、市場予想の90億豪ドルよりは低い水準でした。為替相場はこれらには大きく反応しませんでしたが、足元の米経済指標が好数値であったことや、米追加経済対策への期待もある中で、ドル金利が上昇傾向を示す中で、豪ドルは対米ドルでは上値がやや重いものの、対円では堅調に推移しています。
チャートを見ると、日足は10/29に付けた73.14を基点として緩やかに下値を切り上げる流れを維持していますが、1/8に付けた80.93を直近高値として上値も若干切り下げており、上値を追い切れない状態が続いています。短期トレンドは“豪ドル強気”の流れにありますが、79円割れで終えた場合は日足の形状が悪化して、下値リスクがやや高くなります。さらに78.50割れで終えた場合は短期トレンドが変化して一段の下落に繋がり易くなります。日足の上値抵抗は80.50-60,80.70-80、81.10-20に、下値抵抗は79.90-00、79.40-50、79.00-10にあります。21日移動平均線は80.18にありこれをしっかり上抜けきれていませんが、120日、200日線は77.17と75.74にあり、短期トレンドは“豪ドル強気”の流れを変えていません。
一方週足は、2週連続寄せ線で終え、高値圏での揉み合いとなっていますが、下値を切り上げる流れには変化が認められず、“豪ドル強気”を維持しています。80.70-80にやや強い上値抵抗がありますが、これを上抜けて越週した場合は一段の上昇に繋がり易くなります。逆に78.50割れで越週した場合は短期トレンドが変化して、調整局面入りとなりますが、この場合でも76.50-60に週足ベースで見た強い下値抵抗があり、調整下げに留まるならこれを大きく割り込まない可能性が高くなります。今週の週足の上値抵抗は80.70-80、81.40-50に、下値抵抗は79.60-70、79.20-30にあります。31週、62週移動平均線は76.88と74.33にあり、中期トレンドは“豪ドル強気”の流れにあります。
2/4現在、31週、62週移動平均線は76.88と74.33にあり中期トレンドは“豪ドル強気”の流れにある。
オーダー/ポジション状況
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