ユーロ圏1月消費者物価指数(HICP)予想
(2021年2月3日19時00分発表予定)
本日、ユーロ圏の1月消費者物価指数(HICP)速報値が発表されます。また、米国では週末の雇用統計の前哨戦であるADP社民間雇用者数も発表され、停滞している失業改善に繋がる数値になるか注目されます。
ユーロ圏HICP
2021年2月3日9時現在予想
ユーロ圏消費者物価指数(HICP)
前年同月比ベース推移
(黒い線より右側は今回の予想値、赤はゼロ、緑はECBインフレ目標値上限2%)
前回12月は全体・コア共に予想通りになりました。しかしながら、全体ではマイナスを脱却できず、コアも0%に近い状態が続いています。今回1月予想はインフレが大きく改善しています。特に中銀インフレ指標のHICPコアが+0.9%予想になっています。12月・1月と欧州ではロックダウンが続き、昨日のユーロ圏4Q・GDPも予想よりは良かったですが、前期比・前年比共にマイナスになりました。景気低迷している中でのインフレはあまり良くないので、仮に予想通りの結果になった場合には内容吟味が必要になりそうです。
下図はECB(ユーロスタット)作成の最新HICPの見通しです。2021年平均で年率1.0%の予想(ベースラインシナリオ)となっています。この図でいけば2021年央に1.0%付近になります。
(出所:ECBのHPから)
尚、本日発表予定の米国の経済指標です。
2021年2月3日9時現在予想
下図はユーロドルの週足チャートです。昨日の相場はユーロ圏GDPで添付した日足チャートの1.2010で一度止められました。日足ではまだこのサポートが効いています。
週足はA(=1.1400)に沿ってユーロ高は継続され、現在はB(=1.2020)の一段上げのサポートに掛かっています。やはり週足でもこの1.20は重要な位置にいます。横サポートとしてC(=1.1970)があるので、週末終値でCを下回ったら、時間調整から値幅調整入りになりそうです。その場合には一度上抜けたD(=1.1800)、E(=1.1630)が視野に入ってきます。もしBを維持してもF(1.2180)を越えない限りはユーロ調整域から脱しません。
(2月3日10:30 1ユーロ=1.2048ドル)
オーダー/ポジション状況
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