銀相場急騰
ゲームストップ急騰の主役はSNSを通して個人投資家が束になり、ファンドを踏み上げさせたというものでしたが、同様の動きが仮想通貨(暗号資産)やコモディティにも広がっています。仮想通貨(暗号資産)ではリップル、コモディティでは銀が急騰しています。
リップルについては金曜の仮想通貨羅針盤で改めて書きますが、本日は昨年高値を上回ってきている銀について見ておきましょう。昨年高値の前のレジスタンスは2012年までさかのぼる必要がありますので月足チャートをご覧ください。
銀価格は2014年から2019年まで14〜19ドルの間の安値圏で膠着していましたが、昨年のコロナショックで11ドル台前半まで急落後に夏には30ドル間近まで暴騰劇を演じました。金価格が史上最高値を更新するきっかけになったとも言われます。その銀価格が1月最終週から個人投資家の束によって昨年高値を超える動きとなっています。
テクニカルには2011年高値の49ドル台後半(1980年につけた史上最高値50ドルにわずかに届かず)と昨年安値の11ドル台前半との戻しを考えることとなりますが、半値戻しが30.55ドル(赤のターゲット)、また昨年安値を起点とした上昇N波動によるフィボナッチエクステンションでも50%エクスパンションが30.90と30ドル台後半は短期的にいったん止まりやすい水準です。
銀先物の監督当局である米国CFTCも直近の銀価格の動きを注視しているとの発言を行っていて、ここからの動きがどうなるのか注目されるところですが、仮に更なる上昇を見てより大きな金市場の上昇まで招くようだと、個人投資家が利用するSNSへの規制にもつながりかねないのではないかといった危惧もあります。第三者的に見ている分には興味深いのですが、果たして銀価格の上昇はどのような結果となるのか気になるところです。
オーダー/ポジション状況
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