NZ 12月貿易収支の予想
明日28日(金)朝にNZの12月貿易収支が発表されます。
(今回発表予想1月27日10時00分現在)
NZの貿易収支推移(青)と3ヶ月移動平均線(オレンジ)
NZの貿易収支は季節要因(主な要因はキーウィー輸出)として、例年3〜5月に黒字のピークとなり、7〜10月にかけて赤字拡大傾向となっています。前回11月はほぼ事前予想通りの黒字となり、ここ数年では11月として初めて黒字を計上しました。2015年以降の12月は下図の〇印を見ると、0〜6億NZドルで黒字傾向となっており、今回予想8億NZドルはここ数年の最大となっています。また予想レンジ幅は大きくなっていますが、最近は予想中間値付近で結果が出ること多く、今回もこの辺りになりそうです。レンジにマイナスがありませんので、相場へのサプライズはマイナスの結果になります。
(○印は各年12月、縦の黒い線より右側は今回12月予想値、赤い線は収支ゼロ)
12月貿易収支の内訳予想は輸出5.65億NZドル(レンジ5.5〜5.8億NZドル、11月5.2億NZドル)、輸入4.85億NZドル(レンジ4.35〜5.37億NZドル、11月4.95億NZドル)で、輸出が小幅増、輸入が小幅減での黒字拡大となっています。
また、2020年の年間では、輸出602億NZドル、輸入566億NZドルで差引36億NZドルの黒字になりました。2019年は輸出599億NZドル、輸入644億NZドル、差し引き45億NZドルの赤字でしたので、昨年はかなり改善しGDPにはプラスの寄与になります。
下図は輸出入の各月推移です。青の横線は12月輸出予想値をベースに引いたものです。〇印は各年12月に該当し、輸出はこの4年間で過去最大の金額になっています。
コロナウィルスが蔓延した約1年間でしたが、内容的にはかなり良くなっています。
NZドル米ドル相場はシカゴポジション266内で、一度切れたサポートが0.7250(25日現在)で抵抗線になっているとしましたが、昨日の高値は0.7248までで、抵抗線を前に上げ一服となっています。現在は0.7260〜0.7490のNZドル高トレンドラインを形成しているので、今日以降は0.7270以上の終値に戻さないと、NZドルはまだ下値リスクを抱えていることになります。
下値は0.7160〜65と0.7130のサポートがありますが、後者を切れて終わるとかなり深い押しに入る可能性が高くなります。一方で上値は上記の0.7270を回復すると、ダブルトップの0.7316が見えてきます。
明日の貿易収支の結果がゼロ以下になるとNZドル高からの調整入りになりそうです。
(1月27日14:45、1NZドル=0.7230米ドル)
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