N$シカゴポジション(2021年1月19日現在）

シカゴ先物市場における、いわば投機筋と呼ばれる市場参加者の建て玉で、ロングとショートの差し引きで現在どの様なポジションに傾いているのかを判断するものです。

ロング/ショートは左側通貨から見たもの。ネットポジションで▼数値は左側通貨がショート、＋数値は左側通貨がロングを表しています。
通貨単位（１枚当たり）：豪ドル/米ドル＝100,000豪ドル、NZドル/米ドル＝100,000NZドル

シカゴは、ユーロ、NZドルが押し目でドルショートを積み上げてきました。NZドルは節目の1万5000枚台乗せ、ユーロも節目の15万枚を越える16万枚台乗せになりました。両ポジションが今後2〜3週間維持するようですと、過去のパターンではまだドル安継続になります。

シカゴのNZドルはロングを積み上げてきました。ロングは1,900枚増、ショートは600枚増で、差し引き1,300枚増となり、目安としている1万5000枚台越え、1万6000枚に迫る枚数を積み上げています。あと1〜2週このままで推移すると、次は2万枚までのロングを積み上げる可能性が広がります。ここが正念場になりそうです。（シカゴが）高値圏とみなして手仕舞いすることも想定する必要あります。チャートを見ると、赤のNZドル高トレンドラインはまだ十分守っていますが、この間の緑のサポートラインを少し切ったところで推移しています。先週の締日終値が0.7117で、緑のラインはその時点で0.7120でした。明日は0.7150付近まで上昇します。現在のスポットはそれを越えていますが、明日の終値で確認します。尚、先週「…今日現在では締日よりも100ピップス程度下がっています。買い下がったのか、ロング手仕舞いしたのか注目します。」としましたが、NZドルは押し目買いのスタンスを貫いたことになります。

さて、実際の相場は、先週までのトレンドライン0.7160〜0.7380が今日現在では0.7250〜0.7470まで急激に上がっており、下限が抵抗線になっています。既に先週もサポートを切れており下押しリスク高いとしましたが、18日に0.7096の安値を付けてから急反発しています。それでも上記の抵抗線を越えることができず、まだ下値リスクが高いままです。目先のNZドル弱さを払拭するには0.7260以上の終値に戻す必要があります。逆に0.7150〜60を切れてくると、再度0.7090〜0.7100のサポート狙い、0.7000〜10のサポートまで下押しの可能性が出てきます。最初のサポートまで押した時でも、シカゴは先週同様のNZドルの押し目買いを継続するのかを今週はウォッチします。