シカゴポジション(CME)266
シカゴ先物市場における、いわば投機筋と呼ばれる市場参加者の建て玉で、ロングとショートの差し引きで現在どの様なポジションに傾いているのかを判断するものです。
主要通貨ポジション(単位:枚)(2021年1月19日現在の数値)
ロング/ショートは左側通貨から見たもの。ネットポジションで▼数値は左側通貨がショート、+数値は左側通貨がロングを表しています。
通貨単位(1枚当たり):豪ドル/米ドル=100,000豪ドル、NZドル/米ドル=100,000NZドル
シカゴは、ユーロ、NZドルが押し目でドルショートを積み上げてきました。NZドルは節目の1万5000枚台乗せ、ユーロも節目の15万枚を越える16万枚台乗せになりました。両ポジションが今後2〜3週間維持するようですと、過去のパターンではまだドル安継続になります。
シカゴは若干ロングを減らす程度で、これまでの長期間に亘る豪ドルショートの呪縛からは脱却できていません。内訳はロング500枚減、ショートは僅か73枚増で、ロングの一部を利確程度で様子見しています。差し引き約600枚のロング減で、ネットは4,800枚強のロングとなりました。目安となる1万枚越え(ロングにしてもショートにしても)は暫く難しい感じです。チャートを見ると、上昇ウェッジを越えたところで、先週新たに加えた緑のサポートに丁度止まりました。先週火曜日時点で0.7690付近ですので、明日の締日では0.7720〜30辺りまで上昇し、ここを維持出来るか否かで先行きが変わってきます。もし切った場合、シカゴは押し目買いするか、あるいはまた戻り売りにしてくるか、ポジション積み上げにはかなりの時間がかかりそうです。
さて、実際の相場は豪ドル高トレンドラインが今週0.7710〜0.7890まで上がってきています。現在のスポットはかろうじてサポートラインに踏み留まっています。上値は1月6日高値0.7821からの抵抗線が0.7790まで下がり、豪ドル高に戻すにはこの抵抗線とダブルトップの0.7821を越える必要があります。明日はシカゴ締日になりますので、0.7710〜90レンジでの攻防が見られるかもしれません。このトレンドラインは1週間で約50ピップス上げの急角度ですので、少なくとも来週初には抜けが判明しているものと思います。上値は0.7820〜30越えると、0.7850、0.7890の順に抵抗線が控えています。下値は0.7710を切れると、0.7660〜70にサポートありますが、既にトレンドライン切れですので、押しが深くなることが想定されます。
シカゴ豪ドルポジションと締日終値のチャート
(1豪ドル=0.7740米ドル、1月25日13:30)
(ご参考)直近から過去60回分を掲載したチャートにしたものです。棒グラフ(青)はネットポジション(左目盛)、折れ線(オレンジ)は締日のNY終値(右目盛)になっています。
オーダー/ポジション状況
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