N$シカゴポジション(2020年12月29日現在)

シカゴ先物市場における、いわば投機筋と呼ばれる市場参加者の建て玉で、ロングとショートの差し引きで現在どの様なポジションに傾いているのかを判断するものです。

N$シカゴポジション(2020年12月29日現在)

シカゴポジション(CME)263

シカゴポジション(CME)263

主要通貨ポジション(単位:枚)(2020年12月29日現在の数値)


ロング/ショートは左側通貨から見たもの。ネットポジションで▼数値は左側通貨がショート、+数値は左側通貨がロングを表しています。
通貨単位(1枚当たり):豪ドル/米ドル=100,000豪ドル、NZドル/米ドル=100,000NZドル

シカゴは全般的に小動きになり、豪ドル以外は米ドルショートで越年した模様です。逆に小幅ながらも豪ドルは米ドルロングを積み上げてきました。

シカゴのNZドルは2週連続でポジション調整してきました。ロング800枚減、ショート250枚増で、差し引き1,100枚強のネットショート減になっています。前回に続き目安となる1.5万枚付近からポジション調整をしています。豪ドルが相場の方向観を持っていないので、オセアニア通貨としてロングを積み上げ難いと思われます。チャートを見ると、0.6750〜0.7240のNZドル高トレンドラインに沿って上昇しており、現在のスポット0.7208はその上限に近いところにいます。また、トレンド内に昨年10月を底値にした緑色のサポートラインを引き、現在は0.7020辺りにあります。

さて、実際の相場は0.7110〜0.7330レンジのNZドル高になっています。5営業日で50ピップス程度上昇する急角度になっており、現在のスポットは下限の方に近いレベルとなっています。豪ドル同様に上値は0.7200以上がほとんどが上ヒゲとなっており、高値0.7242まで実体部分がありません。シカゴがロングを手仕舞いしてくると、下限を切ってしまう可能性がでてきます。従いまして、上値トライ継続には0.7245を越えてくる必要があります。下値は0.7150、0.7110のサポートで後者が重要になっており、切れた場合は0.7080〜90、0.7020辺りまで下押しになりそうです。(1NZドル=0.7208ドル、1月5日13:45)

シカゴポジション(CME)263 2枚目の画像

(ご参考)直近から過去60回分を掲載したチャートにしたものです。棒グラフ(青)はネットポジション(左目盛)、折れ線(オレンジ)は締日のNY終値(右目盛)になっています。

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