南アランド週報 『中期財政計画で失望売り。ムーディーズは南ア格付けをネガティブウォッチへ』(19/11/2)

今週の南アフリカランド円相場は、週初に記録した3ヶ月ぶり高値7.509円をトップに反落に転じると、週後半にかけて大きく値を下げる展開となりました。

南アランド週報 『中期財政計画で失望売り。ムーディーズは南ア格付けをネガティブウォッチへ』(19/11/2)

『中期財政計画で失望売り。ムーディーズは南ア格付けをネガティブウォッチへ』

今週のレビュー(10/28−11/1)

今週の南アフリカランド円相場は、@米中協議の進展期待(※主要輸出国である中国を巡る先行き不透明感の後退)や、A世界的に広がるリスク選好ムードを背景に、週明け早々に、3ヶ月ぶり高値7.50円まで上昇しました。しかし、200日移動平均線7.55円をバックに戻り売りが強まると、B南ア・中期財政計画にてムボウェニ財務相が「国営電力会社エスコムに対する多額の支援策」「国営航空会社南アフリカ航空の負債返納遅延」「歳入の大幅減」を発表したこと(=市場はムーディーズによる格下げリスクを想起)、C米中対立リスク再燃(中国より「米国との長期的貿易合意の実現可能性に疑念」との見解が報じられたこと)を背景とした世界的なリスク回避ムードが重石となり、週末にかけては、約3週間ぶり安値7.12円まで急落しました。尚、米国時間引け後に発表されたムーディーズによる定例格付け見直しでは、「Baa3」の据え置きと、見通しの「安定的」から「ネガティブ」への変更が決定されました。

来週の見通し(11/4−11/8)

今週の南アフリカランド円相場は、週初に記録した3ヶ月ぶり高値7.50円をトップに反落に転じると、週後半にかけて大きく値を下げる展開となりました。この間、一目均衡表転換線や同基準線、一目均衡表雲上下限、ボリンジャーミッドバンドを全て割り込むなど、テクニカル的にみて「上昇」→「下落」へのトレンド転換が意識されます(10/8安値6.98円を割り込めば、ダブルトップからの下放れも完成)。ファンダメンタルズ的に見ても、@南アフリカを巡る景気減速懸念や、A国営電力会社エスコムの負債問題(=政府の財政悪化懸念)、B米中対立激化を背景とした南アフリカ最大の貿易相手国「中国」の景気下振れ懸念、Cムーディーズによる見通し変更「安定的→ネガティブ」など、不安材料は山積みです。

以上の通り、南アフリカランド・円相場は、テクニカル的にも、ファンダメンタルズ的にも、下落リスクが意識されます。ムーディーズにより見通し変更(ネガティブウォッチ)は事前予想が半々に割れていたことから、週明けの外国為替市場では南アフリカランドが窓を開けて売り込まれるリスクが警戒されます。状況次第では、心理的節目7.00円を割り込み、8/26安値6.78を試すシナリオも想定されます。11/7に予定されている南ア・10月SACCI景況感指数や、南ア・9月製造業生産高の結果を睨みながらも、当方では引き続き、南アフリカランド円相場の下落をメインシナリオとして予想いたします。

来週の予想レンジ ZARJPY 6.80ー7.30

『中期財政計画で失望売り。ムーディーズは南ア格付けをネガティブウォッチへ』

南アフリカランド円日足

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