トルコリラ円レポート月曜版(2019年9月9日)

実際のレンジは、安値が18.13レベル、高値が18.84レベルと思った以上に底堅い展開となりました。

トルコリラ円レポート月曜版(2019年9月9日)

トルコリラ円レポート月曜版

まず、先週の振り返り(ショートコメント)ですが、緩やかなトルコリラ安継続を見て「18.40をレジスタンスに、17.80レベルをサポートとする流れ」を見ていました。実際のレンジは、安値が18.13レベル、高値が18.84レベルと思った以上に底堅い展開となりました。

先週のトルコリラ円は、週初は前週の緩やかな買い戻しの流れを継続して、じわじわと安値を切り上げていましたが、水曜の東京後場に香港の条例撤回を受けてリスクオンの動きとなる中、ドル円が上昇しました。しかし、その一方でドルトルコリラは下落という動きを見せました。香港とトルコが関係あるとは思えませんが、これもまた流動性の問題だと思われます。

つまり、8月26日のミニフラッシュクラッシュの時と逆の動きで、ドル円やクロス円での円売りの動きの中でトルコリラにも買いが入り、流動性の違いからドル円は上げ、ドルトルコリラは下げという形で結果としてトルコリラ円が大きく上昇する動きになったわけです。ユーロ円のような主要通貨でもドル円とドルユーロのドルの動きが違うことはありますので、トルコリラでは逆に当たり前ともいえる動きだと言えます。その後、週後半のトルコリラ円は高値圏での膠着で一週間を終えました。

2週間前のフラッシュクラッシュ以降、トルコリラ円は着実の安値高値ともに切り上げる動きを続けてきたため、先週の動きでいったん短期的には下値トライの流れが終わり、上昇トレンドになってきたと言えます。そして、今週は重要なイベントとしてトルコ中銀の金融政策決定会合がECB理事会を前に結果発表されます。市場参加者の大半はECB理事会における緩和への回帰に注目していますが、トルコリラを取引する投資家にとってはECB理事会以上に重要なのがトルコ中銀の動きです。

トルコ中銀は、新総裁に代わり前回の会合では24.0%から19.75%へと大幅な利下げを実施しましたが、今回も17.0%へと前回に続いて大幅な利下げが見込まれています。当初は17.5%〜17.75%程度と2%程度の利下げを見る向きが多かったのですが、相変わらずエルドアン大統領が利下げを支持していることもあって、大統領派と見られるウイサル総裁が今回も大きく利下げを行う可能性が高まっています。今後数回でおそらくトルコのインフレ率(ここ数か月は16%前後、前回は15%)水準まで下げてくると見る向きが増えてきています。

そうなると、トルコリラの行方が気になりますが、前回の大幅利下げ後の動きは直後にトルコリラ売りで反応しましたが、その後はトルコリラ買いに動きました。今回も想定を超えるような利下げでなければ、既に織り込まれていると見ることが出来ます。しかし、将来的に更なる利下げの方向であることに疑いが無さそうなことを考えると、金利差縮小思惑がトルコリラ売りに繋がる可能性も否定できないでしょう。今週は材料的にはほぼ中銀の動きのみといってよさそうです。

トルコリラ円レポート月曜版

早速ですが、テクニカルな観点からいつもの4時間足チャート
(上からトルコリラ円、ドルトルコリラ、ドル円)をご覧ください。

ミニフラッシュクラッシュの次の足からサポートラインを引き、それに平行なラインとで上昇チャンネルを想定してみました。中銀の発表次第で上下に振れる可能性はありますが、基本的にはこのチャンネルの中での動きを考えてよさそうです。

現在サポートはフラッシュクラッシュ後のもみあいの高値圏に位置しており、オーダー的にも買いが出やすい水準にあります。またレジスタンス側のラインは8月中旬のもみあい水準となり、8月高値までは届かない水準です。今週はこれら両ラインの水準から18.40レベルをサポートに、19.00レベルをレジスタンスとする週を見ておくことにします。

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