NZの2019年第1四半期GDP結果
本日早朝に公表されたNZの第1四半期GDPは上記の通りとなりました。
NZのGDPは前期比ベースでエコノミスト予想通り、前年比では上回りました。
また前年比ベースでは、第4四半期が当初の2.3%⇒2.5%に上方修正されました。
内容は四半期ベースで、製造業+2.0%、サービス部門+0.2%、第1次産業が▼0.7%になっています。
NZのGDP推移(前年同期比ベース)
前年同期比で2018年4Qと同じ伸びになっており、下げ止まったか否かは次回2Qの数値次第になります。因みに中銀見通しでは2Qが年内で一番低い予想になっています。(2019年5月時点の予想)
実質可処分所得の推移(棒グラフ:前期比、折れ線グラフ:前年比)、出所:NZ統計局
年率ベースでは2016年以降所得の伸びが、依然として下降線を辿っています。前回4Qはマイナスになりましたが、1Qでは回復しています。GDP60%を占める消費関連数値ですので、この数値も来期が重要になりそうです。
NZドル対米ドル相場は、米FOMC前は0.6520〜25米ドルで推移していましたが、将来の緩和を示唆するFRB議事内容に0.6560米ドル絡みまで上がりました。その後はNZのGDP発表前に0.6535〜40米ドルまで緩みましたが、予想を上回るGDP数値に0.6580米ドル付近まで上昇して現在に至っています。
目先の強い抵抗線だった0.6550〜60米ドルはNZ・GDPで越えました。これで当面は0.6620〜30米ドルを狙える位置にいます。また3月下旬の高値からの抵抗線は0.6635〜40米ドルにあるので、これを含めた0.6620〜40米ドルゾーンはかなり上値が重いと思われます。
一方で、下値は0.6540〜50米ドルにサポートができ、これを切ればFOMC前までのNZドル安トレンドに戻ります。次のサポートは0.6490〜0.65米ドルが強くなっています。
(6月20日13時40分、1NZドル=0.6570米ドル)
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