上値の重い展開続く。一段の下落リスクに注意。
6/20に発表されたNZ第一四半期GDPは前期比+0.6%、前年比で+2.5%と市場予想の範囲内でしたが世界経済が鈍化傾向にある中で緩やかな拡大基調を維持しており、NZドルは対ドルで小幅上昇しています。
しかし、対円ではアメリカの利下げ観測を受けて長期金利が低下してドル全面安の動きとなったことから、70円台後半で下げ渋りの動きとなっています。
チャートを見ると、日足は4/15に付けた75.96を起点として上値を切り下げて来た流から一旦上抜けたかに見えましたが、72円台の上値抵抗にぶつかって反落、再び値を崩しています。また、71.32に位置する21日移動平均線の下に再び入り込んでおり、短期トレンドは“NZ弱気”の流れに変化が認められません。
この日足の上値抵抗は71.50-60にあります。短期トレンドは、72.20-30の抵抗を上抜けて終えない限り、変化しません。現状は70円台の下値抵抗を守っていますが、70円割れで越週した場合は新たな下落リスクが点灯します。日足の上値抵抗は71.50-60、72.20-30に、下値抵抗は70.00-10、69.10-20にあります。また120日、200日移動平均線も74.10と74.60に位置しており、短・中期トレンドともに“NZ弱気”の流れに変化が認められません。
一方直近の週足は、先週は先々週の陽線の値幅を打ち消して“カブセの陰線”が出ており、下値リスクが高い状態にあることを示しています。一方で70円台は中期的な下値抵抗が厚いポイントでもあることから、押し戻される可能性も高く、今・来週の値動きには特に注意する必要があります。月足、週足の形状が悪化しており、一段の下落リスクにより警戒する必要がありますが、72円台を回復して越週した場合は下値リスクが若干後退して反発余地を探る動きが強まり易くなります。この場合でも74.50超えで越週するまでは中期トレンドが弱く、下値リスクを残します。逆に70円割れで越月した場合は67〜68円方向への新たな下落リスクに要注意。今週の週足の上値抵抗は71.40-50、72.20-30に、下値抵抗は70.00-10、68.90-00にあります。31週、62週移動平均線は74.45と74.85で収束しており、これらを大きく下抜けて中期トレンドは“NZ弱気”の流れにあります。
NZドル/円【週足】:(6/19現在31週移動平均線は74.45に、62週線は74.85にあり、収束中のこれらを大きく下抜けて中期トレンドは新たな“NZ弱気”の流れに入っている)
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