欧州中央銀行政策金利結果(19/4/11)

ECBの運営審議会は主要金利を少なくとも2019年末まで維持することとした。

欧州中央銀行政策金利結果(19/4/11)

欧州中央銀行(ECB)政策金利結果

2019年4月10日水曜日:東京時間20時45分公表済


欧州中央銀行政策金利に関する決定事項は
  
主要金利は0.0%→0.0%で据え置き
中銀への預金金利 ▼0.4%、  限界貸付金利 0.25% も据え置き
ECBの運営審議会は主要金利を少なくとも2019年末まで維持することとした。

従前の予想通りの結果となりました。記者発表資料に目新しい材料はありませんでした。

ユーロドルの相場はECB前に1.1270〜75付近で推移していましたが、ECB金融政策記者発表とドラギECB総裁の記者会見開始後で1.1230のユーロ底値を付けてから、時間経過で1.1270付近まで買い戻されました。内容的に新味はなく、ドラギ総裁の質疑応答でマイナス金利関連の発言(後述をご参照ください)でユーロを売ってはみたものの、買戻ししただけの状況になりました。
今日のユーロドルは1.1220〜30、1.1190にサポートがあり、上値は1.1290〜1.13、1.1330の抵抗線は変わっていません。目先はユーロ売りで突っ込んだ分、先に1.13絡みを試す流れにいるようです。
以下はドラギ総裁記者会見要旨の一部です。

(ドラギ総裁記者会見要旨)
以下はドラギ総裁の記者会見内容に関し、箇条書きにしています。
・主要なECB金利は据え置きを決定した。現行水準を少なくとも2019年末までは継続すると予想している。これによりインフレ低下を防ぎ、中期目標の2%に近付くとみている。
・満期の債券は資産購入プログラムに準じて全額再投資する。期間はECB主要金利を引き上げる時点まで行う。
・運営審議会は目標とするインフレに向かうまでは、適切、適当と思われる手段全てを使い、調整する準備をしている。
・前回3月初の会合以降に出た利用できる情報をベースにすると、より成長鈍化のモメンタムが先に延びている。

・成長を阻害する幾つかの国内要因、ユーロ圏に向かう世界的な逆風などの兆候がある。地政学要因による不確実性、保護主義貿易や新興国などの脆弱性が経済のセンチメントに跡を残している。
・同時に、雇用は一層改善し、上昇する賃金により国内経済の下支えをしており、徐々にインフレを引き上げている。しかしながら、金融緩和は好ましい資本市場情勢の安全弁であり、経済拡大を支えている。インフレはまだ目標以下であるが、次第に2%に近づき、中期的には越えると見ている。
・重要な金融政策はECBの主要金利がフォーワードガイダンスによって用意され、新しいTLTRO(金融機関への長期資金供給策)によっても補強される。
・(経済状況は前回と同じで略)ユーロ圏を取り巻くリスクは依然として下方に行くものが多い。これは地政学上の不確実性、保護主義や新興国での脆弱性である。

・欧州統計局の暫定値では、ユーロ圏のHICPインフレは3月1.4%で、2月は1.5%だった。主に、食品・サービス・非エネルギー関連の物価下落である。最近の原油先物をベースにみると、現状のインフレは今後数ヶ月に下落方向である。インフレはまだ横這い傾向だが、労働コストの上げ圧力は強まり、稼働率は高水準である。中期的にはインフレは上昇が予想される。
・ユーロ圏各国の構造改革の履行は長期的な潜在成長率のアップや脆弱性減少に貢献すると思われる。
・財政政策に関しては、ユーロ圏の緩やかな拡大は経済活動の下支えになるが、同時に、政府債務は高いので、それに見合う財政のバッファー(収入)を構築する必要がある。
(質疑応答は略) 出所:ECB HPから

(注)本文はあくまで英文の一部を訳したものですので、和訳はあくまで便宜的なものとしてご利用頂き、適宜、英語の原文をご参照して頂きます様お願いします。

内容的に新味が全くなく、3月時点よりは先行き経済悪化の表現が後退した感じを受けます。記者会見要旨にはマイナス金利による銀行収益悪化の内容はありませんでしたが、質疑応答の中で、マイナス金利の影響を軽減する必要性があるか無いかを検討すると述べて、その時点でユーロが売られた位に留まっています。逆に言えば、金利正常化を連想させる話は避けたと言えるかもしれません。
(4月11日11:00、1ユーロ=1.1277ドル、125円25銭)

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