米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録(19/1/10)

(2018年12月18日・19日開催分)

米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録(19/1/10)

米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録

(2018年12月18日・19日開催分)

昨日(9日)、FOMC議事録が公表されました。
以下は議事録内の経済見通しのごく一部分を訳していますのでご了承ください。

(1) FRBスタッフ及びメンバーの経済見通し
 最近の金融市場での引き締め、それによる株価の下落を伴いながら、発表された予想より強い経済指標をベースに、FRBスタッフから用意された経済見通しに基づき、12月会合では、ほとんど修正しなかった。スタッフは実質GDPが、急激なペースで伸びた過去の2四半期よりは幾分減速するかもしれないけれど、第4四半期GDPも強いだろうと予測している。2018年〜2020年まで、スタッフは想定する潜在成長率を上回る伸びをすると見ており、2021年にそのペースが下がると見ている。失業率は2020年に底打ちするまで下がるだろうと予想。2021年から上がってくる。労働市場は既にタイトであり、失業率の下げは通常よりは小さくなるが、労働参加率は通常よりも上昇する圧力が出てきそうだ。

消費者物価(PCE)は2018年に2%下限にタッチしたが、全体のインフレについてはエネルギー価格の下落によって下方修正した。コアPCEインフレは2019年に2%を越えると予想。中期的にはその水準を維持すると見ている。これはエネルギー価格下落の影響を勘案している。

実質GDP・失業率・インフレの見通しに関しては不確実性があるとスタッフは指摘している。上昇要因としては、家計消費と企業投資がスタッフ見通しよりも早く拡大している。これは昨年の減税による影響された部分がある。一方で、下方要因としては、貿易政策や他国の経済成長が米国経済成長のマイナス影響を受けて、下方に動くことである。金利の上昇要因は潜在成長率を大きく越えて実質GDPが伸びた場合である。

メンバー達はこれらの資料に基づき議論を行った。11月のFOMC会合以降に入手した経済指標は、労働市場が引き続き強い状態を維持し、経済活動は強い割合で上昇しいていることをメンバー達は合意した。ここ数ヶ月の雇用は強く、失業率は依然低い。家計消費は力強く伸びている。一方で、企業の固定投資の伸びは年初の早いペースよりは緩やかになってきた。12ヶ月ベースで、食品・エネルギー除くインフレは2%近くとなっている。長期インフレ期待はほとんど変わっていない。


最近の強い経済指標と金融市場での下方リスクとの対照があったことをメンバー達は確認した。家計や企業が強い一方で、最近の目に見えるほどの株価下落、金融市場はボラタイルであり、企業の信用スプレッドとフラットニングしている国債とのスプレッド差拡大などがある。
企業から入手したデータや金融市場での引き締めを見ると、市場参加者は個人的な見方を下方修正しているようだ。実際のデータでは下方修正はなく、経済見通しの緩やかな下方修正だけである。経済成長は2019年に向けても依然トレンド以上であると予想されている。中期的にもトレンドに近付くペースでの成長を維持している。
メンバー達は雇用が強く、賃金は引き続き伸びていく予想で合意している。また幾つかの議論の中で、金融市場がボラタイルで、金融状況は引き締め気味、クレジットスプレッドは拡大していくと合意した。

(2)金融政策の変更
今回の金融政策の考え方で、メンバー達は経済は強く、雇用も強く、インフレは委員会目標に近いレベルにあると合意した。多くのメンバーは今回の会合で、25ベーシスの利上げが適切であるとの見方を強調した。2・3のメンバーはインフレ圧力が上方となる兆候がない中で、金融市場がボラタイルな状況や不確実性がある中では(金融政策の)変更なしを推した。
メンバー達はこれらを勘案して、金融政策でFFレートを2.25〜2.50%への利上げに合意した。これは2018年12月20日から実施される。そして、FRBが保有する債券について、償還満期がきた国債の内、300億ドルを越える部分、エージェンシー債やモーゲージ債については200億ドルを越える部分については再投資することを継続することで合意した。

(金融政策投票者):パウエルFRB議長、ジョン・ウィリアムズ、トーマス・バーキン、ラファエル・ボスティック、マイケル・ボウマン、ラエル・ブレイナード、リチャード・クラリダ、マリー・デイリー、ロレッタ・メスター、ランダル・クォールズ、

  (注)本文はあくまで英文の一部を訳したものですので、和訳はあくまで便宜的なものとしてご利用頂き、適宜、英語の原文をご参照して頂きます様お願いします。
(上記出所:FRB HP

MarketWatch紙によれば、昨日のFOMC議事録公表後、多くのエコノミストは3月利上げが先送りになったコメントしています。

「次の利上げはおそらく3月にはないだろう。代わりに、6月(6月19日のFOMC)利上げになると予想される」とバークレーズのエコノミストは顧客レポートで発信しています。
またBMPキャピタルのエコノミストは5月利上げ(5月1日のFOMC)に先送りとコメントし、別のエコノミストは利上げサイクルの終わりの始まりとのコメントもありました。
木曜日にFRB議長と副議長の政策見通しのスピーチを注目しているとエコノミストは結んでいます。
FOMC議事録前後に地区連銀総裁などがハト派よりコメントしたことも含め、米金利軟化・ドル売り、株価は堅調に推移しました。

米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録

(図はFRB経済見通し:出所はFOMC議事録から)
上段:GDP、中段:失業率、下段:インフレで、赤い線が中央値、外枠上下が予想レンジ、レンジ内の薄い青の枠線は予想の中央傾向値で幅が小さいほどかなりの委員がその水準に予想していることを示します。

米連邦公開市場委員会(FOMC)議事録 2枚目の画像

(FRBメンバーの経済見通し)出所:FRB HPのFOMC議事録から
@:GDP(上段数値が12月、下段数値が9月)、A失業率(@と同じ)、Bインフレ見通し(@と同じ)、Cコアインフレ(@と同じ)

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