オーストラリアドル週報(2019年1月第2週)

米中貿易協議の進展への期待やパウエルFRB議長が今後の金融政策について柔軟な姿勢を示したことを好感して、リスク回避的な動きが後退し、

オーストラリアドル週報(2019年1月第2週)

豪ドル/円、日足は上値抵抗にぶつかる。中期トレンドは弱気。

米中貿易協議の進展への期待やパウエルFRB議長が今後の金融政策について柔軟な姿勢を示したことを好感して、リスク回避的な動きが後退し、豪ドルは対ドル、対円で反転、上昇の流れに入っています。しかし、トランプ政権が「メキシコの壁」問題で議会との合意が得られず、米政府機関の一部閉鎖が長引いていることや、米中貿易問題の進捗状況如何では再びリスク回避的な動きが強まる可能性も高く、平静さを取り戻したかに見えるマーケットも予断を許さない状況にあります。また、1/7、1/8に発表された豪貿易収支、住宅関連指標はともに予想比やや弱い結果となっており、豪ドルはやや弱含む場面がありました。

チャートを見ると、日足は1/3のシドニー市場で一時70.64まで急落後に73円台まで急回復、その後は下値を急角度で切り上げています。1/9には78.10を付けており5手で7円もの急騰を演じています。上昇エネルギーの強さを感じますが、一方で、これだけ戻したにも拘わらず、上値を切り下げる流れからは上抜けていません。この日足の上値抵抗は78円台半ばにあります。現状は上値トライの可能性を残した状態ですが、豪ドルの一相場である5〜7円の値幅を達成しており、反落の可能性にもそろそろ警戒が必要です。日足の上値抵抗は78.40-50、79.00-10に、下値抵抗は76.00-10、75.10-20にあります。21日、120日、200日移動平均線は78.80、81.52に位置しており、短・中期トレンドは“豪ドル弱気”の流れにあります。

一方直近の週足を見ると、下ヒゲが非常に長く実体の小さい“タクリ足の陰線”で終えています。下値トライに大きく失敗した形となった反動で、今週は上値トライの動きが先行していますが、76円台前半の足元の弱さを残していることや、3手前の陰線が80円割れで越週したことにより、新たな下げトレンド入りしていることから、反発余地が限られ易く、上値抵抗を抜け切れずに反落する可能性に注意が必要です。週足ベースで見た上値抵抗は78.00-10、78.70-80に、下値抵抗は76.00-10、74.50-60にあります。80円台を回復して越週しない限り、下値リスクがより高い状態です。31週、62週移動平均線は80.93と82.71に位置しており、中期トレンドは“豪ドル弱気”の流れに入っています。

豪ドル/円、日足は上値抵抗にぶつかる。中期トレンドは弱気。

豪ドル/円【週足】:(1/9現在31週移動平均線は80.93に、62週線は82.71にありこれらを下抜けて中期トレンドは豪ドル弱気の流れにある。)

オーダー/ポジション状況

関連記事

「FX羅針盤」 ご利用上の注意
掲載している情報の正確性については万全を期しておりますが、その内容を保証するものではありません。
掲載している商品やサービス等の情報は、各事業者から提供を受けた情報または各事業者のウェブサイト等にて公開されている特定時点の情報をもとに作成したものです。
当サイトはFXに関する情報の提供を目的としています。当サイトは、特定の金融商品の売買等の勧誘を目的としたものではありません。
FXに関する取引口座開設、取引の実行並びに取引条件の詳細についてのお問合せ及びご確認は、利用者ご自身が各FX取扱事業者に対し直接行っていただくものとします。また、投資の最終判断は、利用者ご自身が行っていただくものとします。
当社はFX取引に関し何ら当事者または代理人となるものではなく、利用者及び各FX取扱事業者のいずれに対しても、契約締結の代理、媒介、斡旋等を行いません。したがって、利用者と各FX取扱事業者との契約の成否、内容または履行等に関し、当社は一切責任を負わないものとし、FX取引に伴うトラブル等の利用者・各FX取扱事業者間の紛争については両当事者間で解決するものとします。
当社は、当サイトにおいて提供する情報の内容の正確性・妥当性・適法性・目的適合性その他のあらゆる事項について保証せず、利用者がこれらの情報に関連し損害を被った場合にも一切の責任を負わないものとします。
当サイトにおいて提供する情報の全部または一部は、利用者に対して予告なく、変更、中断、または停止される場合があります。
当サイトには、他社・他の機関のサイトへのリンクが設置される場合がありますが、当社はこれらリンク先サイトの内容について一切関知せず、何らの責任を負わないものとします。
当サイト上のコンテンツに関する著作権は、当社もしくは当該コンテンツを創作した著作者または著作権者に帰属しています。
当社は、当社の事前の許諾なく、当サイト上のコンテンツの全部または一部を、複製、改変、転載等により利用することを禁じます。
当サイトのご利用に当たっては上記注意事項をご了承いただくほか、FX羅針盤利用規約にご同意いただいたものとします。

ページトップへ戻る