ユーロ、売り優勢かサポートを次々と下抜け
週明けの東京市場でユーロドルは前週末にドル買いが優勢となった流れを受けて、1.22台後半のユーロ安値圏で横這い推移しました。しかし、夕刻欧州勢参入後に一段安となり、当面のサポートと見られていた89日移動平均線(1.2258レベル)、日足一目均衡表の雲の下限(1.2235)を次々と下抜け東京時間19:30現在は1.2230近辺で取引されています。
夕刻に発表された4月のドイツ製造業PMIは予想57.5を上回る58.1の結果でしたが反応は限定的、続いて発表されたユーロ圏の製造業PMIは予想56.1をやや下回る56.0。タイミング的にはこれが夕刻のユーロ売り加速のトリガーとなっています。
ただし、同時間帯には米長期金利が上昇、米国10年物国債利回りは18:00前には一時2.9957%と3.00%に限りなく近い水準まで上昇して、ドル円も108円台に乗せるなど、為替市場全体でドル買いが一段と強まっていることもユーロドル下落の要因としては大きそうです。
市場の関心が各国のファンダメンタルズと金利動向にシフトする中、今週は26日木曜にECB理事会を控えていて、最近の経済指標の不冴えを反映し経済見通しや今後の金融政策のトーンに何らかの変化が見られるか注目されます。
市場にユーロ買いのポジションが積みあがっているとされる中で、ここまでこう着状態が続いてきたユーロドルに下抜けの兆しが見えることから、ユーロ安方向のリスクが高まっているものと思われます。
今晩終値で一目均衡表の雲の中(1.2235下限)に踏みとどまれるかにまず注目。4/6安値1.2215や3/1安値1.2155を下抜けることがあれば、ユーロ売りの加速に要警戒です。
序盤の欧州株価指数先物はまちまちの動き、今晩この後は22:45に米国製造業PMI、23:00ECBクーレ専務理事講演、同じく23:00には米中古住宅販売件数の発表があります。
オーダー/ポジション状況
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