ユーロ下げ幅拡大、テクニカルも悪形(4/24夕)

ユーロドルは本日も売りが継続。東京時間にも一時1.22を割り込み1.2185をつける場面がありました。

ユーロ下げ幅拡大、テクニカルも悪形(4/24夕)

ユーロ下げ幅拡大、テクニカルも悪形

ユーロドルは本日も売りが継続。東京時間にも一時1.22を割り込み1.2185をつける場面がありました。その後一旦は反発したものの、欧州時間に入りドイツのIFO企業景況感指数が予想に届かず。特に期待指数は98.7と100を大幅に割り込む結果で、最近の欧州圏の経済指標の悪化や、貿易摩擦への懸念をそのまま反映する形となったことから、ユーロドルは再び下値探りとなり、安値1.2182までつけた後、東京時間19:00現在は1.2210レベルで取引されています。

米欧経済の温度差からのユーロ売りが止まりません。
昨晩の製造業PMIも米国は予想を上回り、夕刻発表された欧州圏のPMIと完全に明暗を分けた形となったことから、昨晩もユーロドルは下落、一目均衡表の雲を突き破り、直近の安値4/6の1.2215をも割り込む動きとなりました。更に本日の下げで3/27の高値1.2476を頂点とするやや変則的なヘッドアンドショルダーのネックラインを割り込んできた可能性があります。
もっとも、ユーロドルのヘッドアンドショルダーは昨年来壮大にだまされたケースも複数あることから信憑性は今ひとつですが、1.2190をしっかり割り込んでくると、計算上は1.1950近くまでの下落余地が生じることは念のため頭に置いておいても損はないでしょう。

当面は3/1安値1.2155をサポートとみておいて、このレベルを下回った場合にはレンジ下抜けを覚悟したほうがよさそうです。その場合には本日1.2002付近を上昇中の200日移動平均線をとりあえずは意識する事になるでしょう。
週足で見ても、ユーロドルは今週2017年4月を起点とした上昇トレンドの下限をしっかりと割り込んできており、明らかにチャートは悪形。26日のECB理事会とドラギ総裁会見で何らかのサポート材料が出ない場合にはユーロの先行きはあまり明るくなさそうです。

本日この後米国では23:00に4月の消費者信頼感指数とリッチモンド連銀製造業指数、前後していくつかの住宅関連指標の発表が予定されています。
序盤の欧州株価指数先物はまちまちの展開。

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