ニュージーランド4Q消費者物価指数結果
25日早朝、NZの2017年第4四半期消費者物価指数が発表されました。従前の予想を大きく下回る数値となり、暫く利上げなしの思惑に公表後はNZドル売りになりました。内容は以下の通りです。
(今回発表)1月25日
四半期ベースで主な要因は
@ インフレ要因は、輸送関連+3.2%(原油+6.1%と国際航空運賃+11%の影響)、建設関連+1.3%となり連続の上昇
A デフレ要因は、食品価格▼1.7%、家計関連▼1.5%、衣料関連▼1.8%が下落
年率ベースで主な要因は
B インフレ要因は、食品+2.3%、住宅関連+3.0%で、教育関連+2.4%となった
C デフレ要因は、家具等の住宅品▼1.1%で、通信機器関連が▼5.6%となった。
年率ベースでは+1.6%となり、中銀のインフレ目標レンジ1〜3%内の中間値より下になりました。
上図を見ると、2016年4Q央から中銀目標値内に入っていますが、中間の2%越えたのは1度だけで、インフレ懸念を心配する内容とはなっていません。
発表前に0.7425〜30米ドル付近で推移していたNZドルは発表後に0.7325〜30付近まで約100ピップスの急落となり、現在は0.7350〜60米ドル付近で推移しています。丁度0.7410〜20米ドルの抵抗線に当たって反落しました。結果的に大きな上ヒゲを作り、目先の天井を見た形になっています。
また、底値から上げた急激なサポートが今日は0.7290米ドル付近まできているので、0.7250米ドル以下になるとサポート切れが確認されます。
このサポートを維持して再上昇に繋げられるか正念場となっています。このサポートは毎日10〜15ピップス上げているので、現在のスポットでは3〜4日しか持ちません。もしこの水準を切れると0.7230〜40、0.7160米ドルにサポートあります。後者が今回のNZドル上げの半値戻し(0.7130〜40米ドル)になります。上値抵抗線は0.7360、0.7420米ドルです。
現状は米ドル全面安にNZドルが支えられている感じで、経済指標はPMI指数に続く悪い指標となり、NZドル高には懸念材料となっています。(1月25日11:00、1NZドル=0.7355米ドル)
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