ユーロ方向感出ず膠着続く
週明けの東京市場でユーロは1.16台半ばで方向感なく推移しました。
前週末の海外市場では税制改革法案の先行き懸念や米指標の不冴えにドルが軟調に推移。
ユーロドルは再びレンジの上値試しとなりましたが、1.1678までで前回11月3日高値には達せず、終盤は反落して1.1665で越週。これを受けた週明けのアジア時間早朝もほぼ同レベルで始まりましたが、東京時間はやや値を下げるも、上値試しが無いだけで基本的には方向感のない取引。
欧州時間序盤にはやや値を下げて1.1639をつける場面もありましたが、東京時間19時現在は1.1645レベルでの取引です。
既に1.1550-1.1700レンジに入ってから二週間超がたちますが、基本的な構図は変わらず。ヘッドアンドショルダーのネックラインに上値を阻まれて、テクニカル的にはきっかけさえあればユーロが大きく値を崩しかねない中で、予想外にユーロは底堅い動きを続けています。
ユーロ圏の経済見通しが上向くなどのユーロにとっての買い材料もあったものの、先週のユーロの反発ないし現状維持はやはり前述のドル売り材料によるところが大きいものと言えるでしょう。
逆に言えばドルの売り材料が解消された場合にはこれまでの膠着で蓄積されたパワーを持ってユーロ売りが再開されるリスクがあるは引き続き意識する必要がありそうです。
現在のレジスタンスは11/3高値と低下してきた21日移動平均線がともに1.1690に位置し、ネックラインがその手前の1.1676レベル。ユーロ安からの方向転換を検討するにはまずはこのレベルの明確な上抜けが必要です。
対するサポートは、先週の反発局面で上抜けた5日移動平均、転換線が1.1626、1.1622にそれぞれ位置していて、その下はフィギュアの1.1600、11/7安値の1.1554が控えます。
序盤の欧州株価指数先物は全般的に軟調推移。
この後海外時間に主要な指標、イベントは予定されていません。
オーダー/ポジション状況
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