ポンドは底入れか
10月5日のコラムで、ポンドは高値からの下げがいったん終わりに近いとの見通しを書きましたが、翌6日が安値で1.3027レベルを付けた後は底堅い展開を続けています。
米国の次は英国が利上げという思惑は過去にも何度も萎んできましたが、今週も英中銀副総裁が英国の景気減速に言及し、利上げ思惑がやや遠のく流れとなっています。また長期的な材料ではありますがブレグジット懸念や、新FRB議長思惑等のドル高材料が目立つにもかかわらず、ポンドは健闘していると言えるでしょう。
今夜のECB理事会におけるテーパリング思惑は、ユーロドルだけでなくユーロポンドやポンドドルの変動要因ともなりますが、テクニカルにはポンドは中期的に底堅い動きを継続しやすいチャートとなっています。日足チャートをご覧ください。
ポンドドル日足
9月高値1.3657と10月安値1.3028の半値戻し1.3342(赤のライン)でいったん押しが入り、再び半値戻しの水準をトライする動きとなって来ています。この1.3342を抜けないと話にならないものの、ECBのテーパリングが決まればユーロ高がリードするポンド高をイメージしやすく、次のターゲットとして61.8%戻しの1.3417が視野に入ります。
また10月安値と半値戻し、その後の1.3088への押し(ピンクのN波動)からフィボナッチ・エクスパンションを計算すると100%エクスパンションが1.3399とこちらも1.34水準を示しています。現在のポンドは、短期的には1.34水準を目指す流れにあると考えられます。
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