ランド円レポート月曜版(17/10/16)

先週は、ドル円でもドル安の動きとなっていましたが、それに比べると南アフリカランドにおけるドル安の動きが大きかったと言えます。

ランド円レポート月曜版(17/10/16)

ランド円レポート月曜版

まず、先週の振り返り(ショートコメント)ですが、ランド円はじり安の展開を考え、「大台8.00レベルをサポートに、8.25レベルをレジスタンス」とする週を見ていました。実際のレンジは、安値が8.11レベル、高値が8.44レベルと、予想よりもランド高に振れる一週間となりました。

先週は、ドル円でもドル安の動きとなっていましたが、それに比べると南アフリカランドにおけるドル安の動きが大きかったと言えます。材料はいくつかありますが、週初に発表された経済指標が強めであったことから直近のところで悪材料が続いていたランドに買い戻しが入ったこと、また週末には南アフリカの最高裁がズマ大統領の汚職に関連して再審を命じたことです。

ズマ大統領の疑惑は、KPMGとグプタ家(南アの財閥)との癒着にズマ大統領とその周辺が絡んでいた可能性があるとのことに対して、当然本人は否定するとしても中立な立場の裁判所が差し戻して再審を命じたことで、やはり何か汚職がという流れですが、一般的な国ではこうした政治家の汚職は通貨売りに繋がりやすいところ、南アフリカの場合は先の不信任投票時に見られたように、ズマ大統領の辞任に繋がることは好材料と考える流れができています。

実際に再審のニュースが出たのは週末金曜でしたが、そこに至るまで裁判所の判断に対して、思惑のランド買いが出ていたと考えられます。ドルランドはそれまでの上昇トレンド(ランド安)に対して週初月曜に切り返す動きとなっていて、この動きがランド円にも波及し、8.11を安値に大きく切り返すうごきとなりました。

まだ再審には時間がかかりますし、再審で汚職が認められるかどうかもまだわかりませんが、9月8日以降のドル高・ランド安の流れに変化が生じたことはチャート上も確認できます。今週は、18日にいくつかの経済指標が発表されますが、経済指標以上に再審に向けての期待(南アフリカの改革)とテクニカルな要因が大きく影響するものと考えられます。

4時間足チャート(上からランド円、ドルランド、ドル円)をご覧ください。

        ランド円、ドルランド、ドル円四時間足

        ランド円、ドルランド、ドル円四時間足

8月下旬以降のチャートを示しましたので、ドルランドもランド円も9月以降のランド安の流れに先週で底打ちし、現在ではランド高の流れに転じてきていることがわかります。

ドルランドは既に9月安値12.7271と先週高値13.8613の半値押し13.2942は到達し、次のターゲットとして61.8%押しの13.1604をターゲットにする動きと言えます。また、ランド円も9月22日高値8.50、そして9月高値8.56をターゲットにする動きです。一点気になる点としては9月高値と22日高値を結んだレジスタンスラインが8.4円台前半を下降中で、先週末の高値を同水準で止められたことです。

ここで反落するには、あまりにも近いのでさすがに週初が高値ということにはならないと思いますが、ランド材料ではなくドル円で大きく下げるような動きがあるとその可能性もあります。週初はランド以上にドル円の動きに注意が必要そうです。

ただ、ズマ大統領の汚職問題再審のニュースはまだ日が浅く、とりあえず今週はランド買いの材料として継続しやすいものです。流れも変化していることから基本は押し目買いを考え、8.30レベルをサポートに、9月高値超えを想定して8.55レベルをレジスタンスとする週を見ておきます。

関連記事

「FX羅針盤」 ご利用上の注意
当サイトはFXに関する情報の提供を目的としています。当サイトは、特定の金融商品の売買等の勧誘を目的としたものではありません。
FXに関する取引口座開設、取引の実行並びに取引条件の詳細についてのお問合せ及びご確認は、利用者ご自身が各FX取扱事業者に対し直接行っていただくものとします。また、投資の最終判断は、利用者ご自身が行っていただくものとします。
当社はFX取引に関し何ら当事者または代理人となるものではなく、利用者及び各FX取扱事業者のいずれに対しても、契約締結の代理、媒介、斡旋等を行いません。したがって、利用者と各FX取扱事業者との契約の成否、内容または履行等に関し、当社は一切責任を負わないものとし、FX取引に伴うトラブル等の利用者・各FX取扱事業者間の紛争については両当事者間で解決するものとします。
当社は、当サイトにおいて提供する情報の内容の正確性・妥当性・適法性・目的適合性その他のあらゆる事項について保証せず、利用者がこれらの情報に関連し損害を被った場合にも一切の責任を負わないものとします。
当サイトにおいて提供する情報の全部または一部は、利用者に対して予告なく、変更、中断、または停止される場合があります。
当サイトには、他社・他の機関のサイトへのリンクが設置される場合がありますが、当社はこれらリンク先サイトの内容について一切関知せず、何らの責任を負わないものとします。
当サイト上のコンテンツに関する著作権は、当社もしくは当該コンテンツを創作した著作者または著作権者に帰属しています。
当社は、当社の事前の許諾なく、当サイト上のコンテンツの全部または一部を、複製、改変、転載等により利用することを禁じます。
当サイトのご利用に当たっては上記注意事項をご了承いただくほか、FX羅針盤利用規約にご同意いただいたものとします。

FXが初めての方向け特集

円通貨ペア 為替チャート・相場予想

米ドル(USD)

米ドル(USD)相場の焦点
  • ・米景気の先行き見通しと金融政策 ◎
    ・北朝鮮、シリア等の地政学リスク○↓
    ・トランプ政権の「ロシアゲート」の広がり ◎↓
    ・ドル高の人為的是正の有無 ◎↓
    ・アメリカ第一主義、保護貿易政策への転換の経済への影響波及
    ・減税、インフラ投資等の実現性
米ドル/円 通貨ペア 詳細分析

ユーロ(EUR)

ユーロ(EUR)相場の焦点
  • ・スペインカタルーニャ地方独立問題○ 
    ・ECB金融緩和政策引き締め転換へ ○ 
    ・ドイツ総選挙与党の辛勝と極右台頭○↓ ・英国EU離脱の今後の展開と影響 ○ 
    ・イタリア銀行の問題収束へ ○ 
    ・マクロン仏大統領誕生と大衆迎合主義、極右政党の台頭沈静化 
    ・ISによるテロの脅威と難民問題 △↓
ユーロ/円 通貨ペア 詳細分析

豪ドル(AUD)

豪ドル(AUD)相場の焦点
  • ・中国の景気減速一服 ◎→
    ・資源価格下げ止まり ○→
    ・金融緩和策の継続見通し ○↓
    ・国内ファンダメンタルズの相対的な安定○↑
豪ドル/円 通貨ペア 詳細分析

NZドル(NZD)

NZドル(NZD)相場の焦点
  • ・予想外の政権交代と保護主義化◎↓ 
    ・NZ中銀の追加金利引き下げの有無
    ・新政権下の中銀の政策スタンス変化の有無 △↓
    ・乳製品価格の反発 ◎↑
    ・国内の住宅価格の高騰とピークアウト ○↓
NZドル/円 通貨ペア 詳細分析

トルコリラ(TRY)

トルコリラ(TRY)相場の焦点
  • ・米国との相互ビザ発行停止等関係悪化 ◎↓
    ・エルドアン大統領の権限強化による強権的大統領制への移行◎
    ・クルド系住民のテロのよる国内情勢不安定化○↓
    ・政情不安による海外資金の流出 ○
トルコリラ/円 通貨ペア 詳細分析

南アフリカランド(ZAR)

南アフリカランド(ZAR)相場の焦点
  • ・資源価格の下げ止まり ◎↑
    ・金価格反発  △↑
    ・ズマ大統領によるゴーダン財務相解任と債務格付けのジャンク化 ◎↓
南アフリカランド/円 通貨ペア 詳細分析

ライブ株価指数

政策金利表

ページトップへ戻る