A$/円短期トレンドは強気の流れを維持
3月1日に発表されたオーストラリアの第4四半期GDPは前期比で+1.1%、前年比で年率+2.4%となり、市場予想を上回る伸びを示しています。内容を見ても鉱山関連や農業が高い伸びを示していること、家計消費支出も好調さを維持しており、足元の経済は引き続き好調さを維持しています。一方、トランプ大統領の議会での演説は新味に欠けるものでしたが、波乱なく終わったことで市場には安心感が広がり米株価の上昇と金利先高観によるドル高の流れが強まっています。こうした中で豪ドル相場は対ドルで上値の重い展開に、豪ドル/円では円安の流れがより強く豪ドルが強含みの展開となっています。
チャートを見ると、3/1の日足は87円台に実体を置く陽線引けとなり、この足が、2/15に付けた88.16を直近高値として上値を切り下げて来た流れから頭一つ上抜けて終えています。また、86.64に位置する21日移動平均線も上抜けており、日足の形状も改善しています。88円超えの抵抗にぶつかる可能性にも注意が必要ですが、下値も85.80-00に強い抵抗が出来ており、これを再び下抜けない限り、下値余地も拡がり難いと見られます。日足の上値抵抗は88.00-10に、下値抵抗は86.00-10にあります。21日移動平均線は86.64に、120日線は82.94に、200日線は80.96に位置しており、短・中期ともに豪ドル強気の流れを維持しています。
一方直近の週足は前週の陰線の値幅を切り返す陽線引けとなり、86.00-10の足元を固めた形となっています。今週は上値トライの動きが先行していますが、87.30-40、88.00-10に週足ベースで見たやや強い抵抗があることや、月足の上値抵抗も88.70-80に位置していることから、88円超えからの上値抵抗の厚さにも警戒が必要でしょう。週足の上値抵抗は88.00-10に、下値抵抗は86.00-10にあります。31週、62週移動平均線は81.94と81.60に位置しており、中期トレンドは豪ドル強気の流れが継続中です。
豪ドル/円【週足】:(3/1現在31週移動平均線は81.94に62週線も81.60にあり、短・中期トレンドは豪ドル強気の流れにある)
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