NZ/円、短期は上値を切り下げる流れ。中期トレンドは強気を維持。
ニュージーランド経済もGDP成長率が年率3.5%と高い伸びを示しており、景況感は引き続き良好ですが、アメリカが早期利上げに踏み切るとの見方もあってドルが強含みの状態にあることから、対ドルでの上値も限られたものとなっています。対円でも上値を切り下げる流れにありますが、80.40-50に週足ベースで見た強い下値抵抗があり、このレベルを守って反発に転ずる可能性を残しています。引き続きアメリカの景況感と金利動向に影響を受け易い傾向にあります。
チャートを見ると、日足は小陽線を繋げて下値を切り上げていますが、個々の足が強いものではないことや、1/27に付けた83.81を直近高値として上値を切り下げる流れから抜け出しておらず、下値リスクを残した状態です。この日足の上値抵抗は81.90-00にあります。一方で下値も日足、週足ともに80.40-50にやや強い下値抵抗があり、80円割れで越週しない限り急落にも繋がり難い状態です。日足の上値抵抗は前述の81.90-00に、下値抵抗は80.40-50にあります。21日移動平均線は81.59にあり、これを上抜けきれておらず、下値リスクがやや高い状態にありますが、120日、200日線は78.79と76.91にあり、中期トレンドをサポート中です。
一方週足は、4週連続陰線引けとなり上値を切り下げる流れを変えていませんが、直近の週足が下げ余力に欠けるものであること、週足ベースで見た強い下値抵抗が80.40-50にあり、これを守って越週したことから小反発の可能性があります。今週は下値を攻めきれずに反転、上値トライの動きが先行していますが、81.90-00にやや強い上値抵抗が控えており、これをしっかり上抜けて来るまでは下値リスクに警戒が必要です。今週の週足の上値抵抗は前述の81.90-00と82.50-60に、下値抵抗は80.40-50にあります。80円割れで越週した場合は一段の下落リスクが生じて76〜77円台の中・長期的な下値抵抗をトライする動きが強まり易くなります。31週、62週移動平均線は77.84と76.59に位置しており、中期トレンドをサポートしています。また、31ヵ月移動平均線は81.50に位置しており現状はこれを上抜けきれておらず、下値リスクを残しています。長期的な下値抵抗は76円台にあります。
NZ/円【週足】:(3/1現在31週移動平均線は77.84に、62週線は76.59にあり、中期トレンドはNZ強気の流れにある。)
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