上値の重い展開、調整下げに留まった状態
昨日は東京市場休場で、アジア市場では小動きとなりましたが、NY市場に入るとパウエルFRB議長がインタビューで、「最近のデータでインフレに関する自信を深めた」との趣旨の発言をしたことから、ドル売りが優勢となりました。ドル/円が158円台前半から157円台前半まで下落する中、ユーロ/円も172円台半ばから171円台半ばまで連れ安となりましたが、米長期金利が小幅上昇に転ずると、円の売り戻の動きが優勢となり、ユーロ/円は172円台前半まで小反発して引けました。
チャートを見ると直近の日足は寄せ線に近い形の陰線となり、寄り付き水準に押し戻された形となりました。下げ渋りの傾向がみられるものの、3手前の大陰線の下ヒゲ部分に留まっており、日足の形状が改善しておらず、下値リスクがより高い状態です。一方で、直近3日間の下値トライの値動きの中で171.50-60にやや強い下値抵抗が出来ており、これを下抜けて来ないと下値余地も拡がり難い状態です。また、171.50割れを見た場合でも、5/3に付けた164.02と6/14に付けた167.54を結ぶ短期的なサポートラインが170.10-20に、昨年12月に付けた153.23を基点とする中期的なサポートラインが168円台後半に位置しており、これらが強い下値抵抗として働く可能性があります。
現状は調整下げの範囲内に留まっており、168円を割り込んで来ない限り、短期トレンドは大きく変化しません。また、173.50-60の抵抗を上抜けて終えれば3手前の大陰線の半値水準まで戻して下値リスクがやや後退、175.10-20の抵抗を上抜けて終えれば“ユーロ強気”の流れに戻します。上値抵抗は172.60-70,173.10-20,173.50-60に、下値抵抗は171.50-60,170.80-90,170.10-20にあります。
ユーロ円日足
オーダー/ポジション状況
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